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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.26]流通経済大柏高MF久保和己(3年)

ゲキサカ / 2014年11月25日 0時39分

[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.26]流通経済大柏高MF久保和己(3年)

DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[11.23 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 流通経済大柏高 3-1 札幌U-18 流通経済大柏高G]

 元々、技術がある上に頑張りの利く選手だった印象がある。だが、それは他のチームメート同様、やや自分本位な部分があったのかもしれない。技術、献身的なプレーがなかなか白星に結びついていなかった。それが現在は、明らかにチームメートと意思が統一されて、チームが勝つための力になっている。そして結びついた高校選手権千葉県予選突破、プレミアリーグ残留という結果。「(以前は、みんな)『とにかくオレによこせ』と言う感じだったので。そういう感じだったのでバラバラになった。でも今は、『自分が潰れても、自分たちのボールにしなければいけない』とみんな思っているので、見違えるようになった」。この日、流通経済大柏高のゲームキャプテンを務めたMF久保和己(3年)はチームの変化について嬉しそうに語っていた。

 なかなか結果の出なかった夏以降、流経大柏は技術のある選手よりも頑張れる選手が多くスタメン起用されるようになった。その中でチームの柱の一人だった久保も一時出場機会を減らしていた。ただ、ポジションを取り戻した久保は「いまやっているヤツらは頑張れるヤツらなので、自分たちも頑張んないと、献身的にボールを追わないといけない。やらないといけないと思ってやっていますね」と技術で試合を決めるよりも、チームのために走ることに集中。特にこの日の札幌U-18戦では、プレスのターゲットの相手がボールを動かしても2度追い、3度追いを続けてサイドへ追い込むと、身体を投げ出すようなスライディングタックル。またプレッシャーをかけている味方を後方から追い抜いて相手にプレスをかけるシーンもあった。キツくても自身に鞭打って、歯を食いしばるように走り続けてチームをけん引。無骨なまでのその走りが札幌U-18のリズムを乱していたことは確か。3-1で勝った試合後、「本当、キツかったっすよ」と振り返った久保だが、その表情にはやり切った充実感が漲っていた。

 この日、得意のサイドではなく、FWで先発した久保が参考にしていたのは、1学年上の先輩で、現在流通経済大でプレーする153cmの“小さな巨人”FW森永卓だ。「自分的には卓さんをイメージしていた。卓さんはチャンピオンシップとかも(ボールを回されても、次へ、次へと)5度追いくらいしていた。コーチも褒めていたんで、自分もFWに入ったらそういうプレーをしなければいけないと思っていた」。153cmの技巧派FW森永は、その身体の不利を埋めて余りあるような献身性が魅力のプレーヤー。闘争心むき出しにしてチームのために走り、ボールを引っ掛けてなおかつ決定的な仕事までしてのける。流経大柏を昨年のプレミアリーグチャンピオンシップ制覇へ導いた森永を見習って走ったという久保には、確かに森永の姿が重なるようなものがあった。

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