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GK山岸のAT決勝ヘッドで山形が磐田を撃破! PO決勝進出を勝ち取る

ゲキサカ / 2014年11月30日 20時47分

 磐田は40分にも宮崎がミドルシュートでゴールを狙う。DFに当たったボールは、GK山岸の逆方向に飛んだが、懸命に戻った山岸がボールを枠外へ掻き出し、ゴールを許さない。その1分後にも磐田は左サイドの山崎からPA内のMF松井大輔にパスが通り、松井のパスを受けたDF駒野友一がゴールを狙ったが、シュートは枠を外れて行った。

 前半45分には山形が再び決定機をつくる。川西がボールをキープしてDFを引き付けておき、オーバーラップした山田を使う。山田の折り返しをディエゴがPA内で収め、反転して左足でシュートしたが、これは左ポストに嫌われて得点できない。逆に磐田が、アディショナルタイムに追い付く。右サイドの深い位置で前田がドリブルで仕掛けたが、DFに阻まれる。こぼれ球を拾った駒野が中央にパス。宮崎がシュート性のボールを入れると、中央で松井に当たったボールがこぼれた。これを山崎がゴールに押し込み、1-1で前半を折り返した。

 後半3分、磐田はCKからDF藤田義明がヘディングでゴールを狙ったが、このシュートもGK山岸に抑えられた。同6分にもスローインを受けたMF小林祐希が左足のボレーシュートを放ったが、大きく変化したシュートはクロスバーを叩いた。攻勢の磐田は7分にも小林がミドルシュートでゴールを狙ったが、GK山岸にキャッチされた。

 反撃に出たい山形にアクシデントが起こる。後半11分、ディエゴがハムストリングを負傷し、交代を要求。ブラジル人FWの代わりにFW中島裕希が出場することとなった。エースを負傷で欠いた山形だが、後半16分には中央で競り勝った山崎がヘッドで中島にボールをつなぐ。PA右から中島が放ったシュートは、左へ逸れて行った。

 山形は後半22分に2人目の選手交代を行い、山崎を下げてMF伊東俊を投入する。同28分に山形は自陣からのカウンターを仕掛けると、中島からのパスを受けた伊東がGK八田と1対1のチャンスを得たが、シュートはGK八田に止められる。

 磐田の名波浩監督は30分に動き、松井、田中を下げて、MFフェルジナンド、MF松浦拓弥を投入した。32分に山形は最後の交代枠で、ロメロ・フランクとFW萬代宏樹を交代する。決勝進出を決めたい磐田は、山形に圧力をかける。33分、39分にフェルジナンドのミドルシュート、37分にはセットプレーから藤田がヘッドで山形ゴールに迫ったが、2点目を挙げられない。

 磐田は42分に山崎に代えて、MF白星東を投入して交代枠を使い切る。アディショナルタイムにはGK山岸もCKで攻め上がり勝利への執念を見せる。すると、まさかの展開が待っていた。その山岸がヘディングシュートを放つと、これがゴールに吸い込まれた。残り時間、磐田は懸命に攻めようとしたが、時間は残されておらず。試合終了のホイッスルとともに山形の決勝進出と、磐田が来季J2で戦うことが決まった。
(取材・文 河合拓)▼関連リンク
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