サポーターの声援に涙…DF菊地「上位争いができるようなチームになってJ1に」
ゲキサカ / 2014年12月6日 20時24分
[12.6 J1第34節 大宮 2-0 C大阪 NACK]
結末は残酷だった。降格圏の16位で迎えた大宮アルディージャの最終節。残された道は「大宮の勝利、かつ清水の敗戦」のみ。大宮はまずは目の前のセレッソ大阪に勝利し、あとは甲府が清水に勝利することを祈るしかなかった。
MF金澤慎の今季初ゴールで動いた試合は、FWムルジャが追加点を挙げる。今季課題だった失点は、ボランチの金澤、CBのDF横山知伸とDF高橋祥平を中心に守り切ってゼロでおさえ、ホーム最終戦で会心の勝利を手にした。しかし……。ほとんど同時に終わった清水での一戦は、0-0。NACK5スタジアム大宮で喜びが爆発することはなかった。
「あんまり実感がわかないというか……。すぐに降格が決まったと理解できませんでした」。試合終了直後を振り返った金澤は言葉を詰まらせた。「監督含め、コーチングスタッフが自分たちに(清水の)結果を知らせずに、この試合だけに集中できるような環境をつくってくれていた」。目標は叶わなかったが、完勝劇の背景にあったクラブの配慮に感謝した。
昇格してから10シーズン。毎シーズンのように残留争いを演じてきたが、今シーズンはJ1に留まることが叶わなくなった。試合後のセレモニーでゴール裏のサポーターの前で挨拶をしたのは、主将のDF菊地光将。第31節で9試合ぶりに復帰したものの、その試合を最後にラスト3試合は欠場、ピッチの外で降格のときを迎えた。ゴール裏のサポーターの前で挨拶をした菊地は、サポーターの温かい声援を前に、涙で何度も言葉を詰まらせた。「いろんな人たちが残してくれた、J1という舞台から降格してしまうことに対して、本当に申し訳ないと思います。今年味わった悔しさを忘れずに、選手はもちろん、クラブとしてもレベルアップして、残留争いではなく、上位争いができるようなチームになってJ1に戻ってきたいと思います」。鈴木茂代表取締役社長の挨拶時はブーイングに包まれたが、選手たちには最後までエールが贈られていた。
「1年でJ1の舞台に戻ってきたい」。大宮の下部組織出身、04年のJ1昇格当時を知る金澤は、15年に2度目の昇格を迎えることを誓っていた。
(取材・文 奥山典幸)
▼関連リンク
[J1]第34節 スコア速報
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【J1注目プレビュー|第31節:鹿島vs柏】鹿島は優勝争いに残るべく5試合ぶり勝利なるか? 柏も残留へ3連敗を止めたい
超ワールドサッカー / 2024年9月21日 14時5分
-
17戦無敗でJ1昇格に近づく首位・横浜FC…四方田監督が語った守備の手応え「球際も含めて集中して守れた」
ゲキサカ / 2024年9月16日 15時49分
-
「何もできなかった」移籍後の7か月を経て…1G1Aの活躍で磐田の勝利に貢献したMF中村駿
ゲキサカ / 2024年9月15日 13時21分
-
最下位岩手が11試合ぶり勝利で希望灯す 首位大宮は4連勝でJ2復帰へ今日も前進【明治安田J3第27節】
超ワールドサッカー / 2024年9月7日 21時2分
-
J3で18位と苦しむ奈良がフリアン・マリン・バサロ監督を解任…後任として清水でプレイヤーデベロップメントコーチを務める中田一三氏を招へい
超ワールドサッカー / 2024年9月4日 10時30分
ランキング
-
1パドレスのダルビッシュ有が日本人初の通算2000奪三振「1番確実にアウト取れる方法。すごく大事」
スポーツ報知 / 2024年9月23日 8時25分
-
2大谷翔平が土壇場9回に53号ソロで「53―55」 2戦ぶりアーチ、4戦5発の量産体制…サヨナラ勝ち呼び込む
スポーツ報知 / 2024年9月23日 8時2分
-
34試合で「打率.778、5HR、13打点、OPS2.522」の衝撃 無双する大谷翔平に「これがたった2.8億円…」の声
THE ANSWER / 2024年9月23日 10時45分
-
4日本に大量失点「恥ずかしくないのか?」 中国が不満爆発…協会と指揮官の思惑に海外注目
FOOTBALL ZONE / 2024年9月23日 12時20分
-
5清原ジュニアの場合は? プロ志望書の裏に3パターン「確約」「二股」「イチかバチか」(小倉清一郎)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月23日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください