[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.29]京都橘高DF小川礼太(2年)
ゲキサカ / 2014年12月8日 11時17分
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[12.7 高円宮杯プレミアリーグWEST第18節 神戸U-18 0-0 京都橘高 いぶきの森]
京都橘高にとってプレミア残留のためには負けられない大一番。無失点での引き分けに泥臭く粘り強い守りで貢献したのが、DF小川礼太(2年)だった。
試合の行方を左右したのは、「前期で対戦した際も、神戸の両ウイング(米澤令衣、南島彰人)まで運ばれていたので、覚悟はしていた。2人を自由にさせるとやられると思ったけど、そこを抑えるのが一番効果的とも思っていた」と米澤一成監督が振り返ったように、サイドでの攻防。ボール回しに優れる神戸に主導権を与えながらも、両ウイングに入った瞬間を抑え込み、失点を回避した。特に「前期の時も、神戸はやりやすかった。僕は1対1が好きで、縦に誘い込んでボールを奪うのが得意なパターン。テクニックで来る選手よりも、スピードで来る選手の方がやりやすい」と胸を張った小川は、対峙した南島に自由を与えず。前を向かれても、粘り強い守りで決定的な仕事をさせなかった。
後半4分に清水遼大が負傷してからは急きょ、CBにスライド。「SBからCBに移ると守備の対応が変わるので難しかったと思うけど、よく対処してくれた」と指揮官が評価したように難なく対処。173cmと上背で劣る分、空中戦は183cmの相方、ハウザー・ケンと上手く役割を分担しながら、「自分がCBになったから失点するのも嫌やったので、頑張った」と身体を張った守りと必死に鼓舞する気持ちで失点を回避し続けた。
小川は1年時からレギュラーを張り、先輩のMF仙頭啓生も「年下と思えないくらい頼り甲斐がある。身体も強いし、声も出してくれるので頼もしい」と信頼を寄せる存在だが、試合の数日前に指揮官から雷を落とされたばかりだった。この日、スタメンに8人の3年生と2人の1年生が並んだようにコンスタントに試合に絡む2年生は小川のみ。本来ならプレーだけでなく、来年のためにチームを引っ張る自覚を持たなければいけないが、気の緩みを指摘されると共に、「来年のキャプテンはこのままやと年下の(岩崎)悠人になるけど、良いのか?」と言われたという。
「怒られたというより、僕がずっと悩んでいたことを指摘されたので、ありがたいなと思った。僕らの代は米澤先生にあんまり見て貰えてないのかなと思っていたので、見られているのが分かっていて嬉しかった」。そう笑顔を見せたように、気持ちを新たにするには大きな転機。何度もやらそうになっても気持ちで食らいつき、無失点に抑えたのは彼なりの決意表明だった。
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