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[プレミアリーグ参入戦]「勝ち切る力」磨く履正社、静岡学園に撃ち勝ち公式戦19連勝でプレミア王手!

ゲキサカ / 2014年12月14日 19時54分

 そして後半3分、履正社はゴール正面右寄り、PAやや外側の位置でFW林大地(2年)がFKを獲得すると、キッカーの多田が壁の外側を巻く鮮やかな左足FKを決めて突き放す。だが、静岡学園は10分、MF西山大輝(2年)のスルーパスで抜け出した名古が左足シュートを決めて1点差。直後に怪我明けのため、ベンチスタートだったDF石渡旭主将(3年)とMF大坪岳(3年)を同時投入した静岡学園は13分、ディフェンスラインからボールを動かすと、左サイドへ飛び出したMF荒井大(2年)がアーリークロスを入れる。これにFW加納澪(2年)が反応すると、クリアしようとしたDFの足に当たって角度の代わったボールがそのままゴールへと吸い込まれた。

 さらに、こちらも怪我明けの主力MF本藤風太(3年)を投入して畳みかける静岡学園。だが履正社は17分、左サイドからクイックのスローインで抜け出した交代出場FW瀧本高志(3年)がパワフルなドリブルでゴールライン際を攻略すると、対応した相手DFがたまらずファウルを犯してPKが与えられた。このPKをキッカーの牧野が右足で左隅へ決めて3-2。さらに履正社は22分、牧野の左CKをファーサイドの長尾が競り勝つと、最後は瀧本が頭でコースを変えて4点目を奪った。

 静岡学園も名古、本藤を前線に上げ、中央からの切り崩しで反撃。運動量が落ち、ドリブルへの対応がやや甘くなった履正社に対し、静岡学園は37分に大坪のスルーパスで抜け出した本藤が決定的な左足シュートを放つなど、アタックの回数を増やす。そして39分、中央でセカンドボールを拾ったMF小寺将意(3年)のスルーパスから本藤が右足シュートを流し込んで1点差に迫る。完全に勢いに乗った静岡学園。だが履正社はしたたかに攻め返してチャンスをつくる。“時間稼ぎ”のためにサイドでボールをキープする“常套手段”を好まず、スペースでボールを受けた選手がゴール方向を向き直してから仕掛け、クロスやCKからダメ押し点を奪いに行く。5点目を奪うことはできなかったものの、試合終了間際に静岡学園DF加佐怜人(3年)が放った決定的なヘディングシュートはGK安川魁(3年)がキャッチして試合終了。注目対決を制し、また連勝記録を伸ばした。

 昨年度の高校選手権準々決勝で後半終了間際の失点によって四日市中央工高に追いつかれ、PK戦の末に敗退している履正社はその反省を武器に変えて、今年の好成績につなげている。技術と運動量、そして相手の心理含めて勝ち切ること。総体予選で敗れたあと、プリンスリーグ関西の13試合、選手権予選5試合、そして今大会での連勝は課題だった守備の強化と、目指してきた形の成果だ。ただ、より選手たちに成長を求める指揮官は「(きょうは)走り切れなかったし、3失点してしまった。勝ち切るサッカーではなくて、逃げ切るサッカーになってしまったのは残念」と及第点を与えず、「もう一歩。もっとソツのないゲームをして欲しい。選手権までもう2ランクアップしてほしい」と高い期待を口にしていた。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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