[大学選手権]これぞ全国トップクラス!!阪南大が慶大圧倒の3発完勝
ゲキサカ / 2014年12月15日 15時31分
[12.14 大学選手権2回戦 慶應大0-3阪南大 BMWス]
全日本大学選手権の2回戦が14日に各地で行われた。BMWスタジアム平塚の第2試合では阪南大(関西1)と慶應義塾大(プレーオフ枠)が対戦し、阪南大がFW河田篤秀(4年=阪南大高)の2得点の活躍などで、3-0で勝利した。2年ぶりに関西リーグを制覇し、勢いに乗る阪南大が圧倒的な力をみせつけ、準々決勝へ駒を進めた。3年ぶりの全日本大学選手権出場を果たした慶大だったが、8強入りは叶わなかった。
試合後、慶應大の須田芳正監督は「レベルがうちよりも一回り上だった。個人の技術や体力、戦術理解を含めて、このチームが全国のトップクラス」と舌を巻いた。敵将にそう言わしめるほど、この日の阪南大のレベルは群を抜いていた。
試合は開始3分に早くも動く。ドリブルで仕掛けようとした河田がDF望月大知(2年=静岡学園高)に倒されて、FKを獲得。PA手前正面から河田が右足で蹴りこんだボールはゴールネットへ吸い込まれた。幸先よく先制点を奪った阪南大は、その後も慶大を圧倒した。
5-4-1システムの慶大に対して、サイドの高い位置を狙っての攻撃を徹底。阪南大の須佐徹太郎監督が「(慶大の)5バックは予測していた。両側が上がった3枚の横を突けるから。うちがロングボールが多かったのはそういう狙い。いいところにボールを落とせていた」と振り返ったとおり、慶大のサイドが手薄になったのを見逃さず、縦への素早い攻撃を繰り出した。FW多木理音(4年=神戸U-18)が184cmの身体を活かした迫力ある突破で仕掛ければ、河田が持ち前の技術で守備陣を翻弄。細かいパスワークで敵陣を切り裂いた。
すると前半27分には鮮やかなパス交換から追加点。ドリブルで中央から持ち込んだDF成田恭輔(4年=清水ユース)が左サイドの多木へパス。DFを振り切りながら、大きく逆サイドへ展開すると、PA右へ走りこんできた河田が右足シュート。河田のこの日2点目で、早くも2-0と差を広げた。その後は得点は生まれずに前半を折り返す。
迎えた後半。慶大はMF端山豪(3年=東京Vユース)に代えて、MF小林剛(4年=鎌倉高)を投入。さらに3バックの右を務めていたDF宮地元貴(2年=東京Vユース)を前線へ上げ、須田監督は前からプレスをかけるよう指示した。
流れを変えたい慶大だったが、阪南大が再びゴールネットを揺らす。後半5分、左サイドから攻め込むとDF甲斐健太郎(2年=立正大淞南高)が頭で落としたボールを多木が拾ってドリブルで仕掛ける。ラストパスを受けたMF脇坂泰斗(1年=川崎F U-18)が左足で浮かせたシュートを決め、3-0と試合を決定付けた。
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