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[大学選手権]びわこ成蹊スポーツ大は積極プレーで昨季準V国士舘大撃破

ゲキサカ / 2014年12月14日 22時54分

 後半に入ると、早く同点に追い付きたい国士舘がロングボールだけではなく、サイドにボールを散らすなど、バリエーションを増やす。それでも、「うちは守備が得意なので、攻められてくればうちのペースだなと思っていました」と、望月監督が語るように、びわこ成蹊は慌てる事無く、守備のブロックを形成する。宮、中村謙のセンターバックコンビを中心に身体を張った守備と、MF嘉茂良悟(2年=藤枝明誠高)、三橋のダブルボランチで相手の攻撃を寸断してみせた。

 すると、相手が前へと比重を掛けた事によって、ショートカウンターの効果は倍増。追加点こそ奪えなかったが、FW久保賢悟(3年=G大阪ユース)、MF加藤大樹(4年=立正大淞南高)を中心に相手ゴールへと迫ると、後半25分にはその加藤が左サイドから切り込んでシュートを放ち、最後まで得点を奪いにいった。
 
 最後まで集中力を切らさなかったびわこ成蹊は、後半37分にMF平野佑一(1年=国学院久我山高)の右CKからCB今瀬淳也主将(4年=市立船橋高)に頭で合わせられるも守備陣が身体を寄せ対応。このまま相手に得点を与えず試合を締めくくり、インカレ2回目の出場で初勝利を掴んだ。
 
「たぶん今日は押されると思っていた。でも、相手のやろうとする攻撃をそこまでやらせずに戦えたというところで駆け引きが上手になったなと思う」と望月監督は、狙い通りの試合運びで勝利を挙げた選手達に賛辞を送った。試合の入り方を間違っていれば一瞬にして相手に飲みこまれる可能性もあったこの2回戦。慌てる事無く、自分達に与えられたタスクを完遂した選手達からは充実した表情が伺えた。次なる相手は福岡大に決まった。伝統校に対してどんな戦いを見せるのか。今大会の台風になりそうな予感を漂わせる新鋭から目が離せない。

(取材・文 松尾祐希)
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