[プレミアリーグ参入戦]徳島市立は辻、吉川らの好守で選手権につながる惜敗
ゲキサカ / 2014年12月15日 12時3分
[12.14 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 徳島市立高 0-1 F東京U-18 コカ広島ス]
結果も残したかった。四国王者の徳島市立高は今年の日本クラブユース選手権準優勝チームで、開催中のJユースカップでも4強入りしているFC東京U-18相手に好ゲームを展開。河野博幸監督が「獲りに行っても取れないのは分かっている。大宮と3月にやった時も獲りに行って獲れなかった」と説明したように、同タイプの大宮ユースと対戦した際もボールを奪えなかったことから、前からボールを獲りに行くのではなく、いつも以上に後ろ寄りのサッカーを試みた。集中した守りで上手くスペースを埋めたチームは、終盤まで0-0に持ち込んで強豪を苦しめた。
対戦相手のF東京・佐藤一樹監督も「徳市さんは凄くいいチームだと思います」と認めた徳島市立は注目CB辻拓也やGK下村冬威(ともに3年)中心とした堅守で健闘。両SBの奮闘も光り、河野監督が「1対1も粘り強くやっていた」と及第点を与えた左SB鏡洋人(2年)は粘り強い対応で穴を開けなかった。そして河野監督が「スプリントの回数が半端ない。測定は何やっても凄いんですよ。スプリントの回数も人の倍以上走る。高強度の割合素晴らしい。『尋常じゃない』と言われました」という期待の右SB吉川航平(2年)はF東京の攻撃の柱であるFW蓮川雄大と激しいマッチアップを繰り広げて得点を許さなかった。
前線でボールが収まらずに苦しい展開となったものの、カウンターからあわやのシーンをつくり出した。それでも残り3分に失点して敗戦。指揮官は「あそこでやり切るのはJユース。上手く守れているようで最後に一本やられてしまう。ハーフタイムも『その一本あるからな』と言っていた。スルーパスもきちっと通してきたし、しっかりと決められた。(徳島市立は)人はおったのに裏を取られた」と残念がった。
昨年、全国1勝を挙げているチームから主力の大半が残り、今年はプリンスリーグ四国で初優勝。この日は惜敗したものの、チーム力の高さを示したチームには選手権での躍進にも期待がかかる。「勘違いしないように」(河野監督)と引き締めて日大藤沢高との全国高校選手権初戦に臨む。
[写真]徳島市立は粘り強い守りで健闘した
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2014プレミアリーグ
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