[プレミアリーグ参入戦]履正社がプリンスリーグ参入1年目でプレミア昇格の偉業達成!
ゲキサカ / 2014年12月16日 13時27分
[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦2回戦 前橋育英高 0-2 履正社高 Eスタ]
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグ参入戦2回戦が15日に行われ、ともに初のプレミアリーグ昇格を狙う前橋育英高(関東3、群馬)と履正社高(関西1、大阪)が激突。履正社が2-0で勝ち、プレミアリーグ昇格を決めた。
前半と後半では全く状況が異なる試合だった。前半、主導権を握ったのは履正社。牧野寛太、菅原大空、林大地の3トップを軸に、素早いパスワークで前橋育英を圧倒する。20分、中央でボールを受けた牧野が、右サイドの林へパス。林がドリブルからMF川畑隼人へ繋ぐと、川畑のパスに抜け出した右SBの大迫暁がセンタリング。これをファーサイドで菅原がヘッドで合わせ、履正社が先制をする。履正社は41分にもMF田中駿汰のパスで抜け出した菅原の折り返しを、牧野が技ありゴールを決めて追加点。前半で2点リードを奪った履正社が優位に立った。
「このままでは終わらないよ。ここから相手も来るよ。ここからが勝負」。前半が終了し、ベンチに引き上げる際、平野直樹監督はこうこぼしていたように、後半に入ると、もう攻めるしかない前橋育英が猛攻に転じる。7分にFW関戸裕希の放ったシュートはクロスバーを直撃。12分にはMF渡邊凌磨の反転パスに抜け出したMF坂元達裕が決定的なシュートを放つが、これは必死に足を伸ばした履正社DF小川明のブロックに合う。さらに17分にはDF岩浩平の右サイドからのクロスを、ファーでFW青柳燎汰が合わせるが、これもバーを直撃した。
チャンスをものにできない展開に、前橋育英は単純なロングボールが増え、空中戦を得意とする長尾悠平と安田拡斗の両CBに、何度も弾き返されてしまう。「攻められたが、前橋育英が得意とするポゼッションをさせなかったし、バイタルエリアでの崩しをさせなかった」と平野監督が語ったように、押し込まれながらも前橋育英の良さを消し続けた。
迎えたタイムアップのホイッスル。昨年、プリンス関西に昇格し、選手権初出場を果たした履正社が、プリンス昇格1年目でプレミア昇格という偉業を成し遂げた。
「選手たちが自信を持ってやっている。かなり頼もしくなった」(平野監督)。昨年を経験した選手が大半で、彼らが一回り大きくなったことで掴んだ歓喜。あと2週間後には2年連続2度目となる選手権が控える。ここで得た自信を胸に、選手権で更なる躍動をみせてくれるはずだ。
(取材・文 安藤隆人)▼関連リンク
2014プレミアリーグ
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