[選手権]ユース取材ライター陣による「選手権展望」vol.1
ゲキサカ / 2014年12月25日 7時0分
特集企画「ユース取材ライター陣による『第93回全国高校選手権展望』」
第93回全国高校サッカー選手権開幕まであと5日! ゲキサカでは「ユース取材ライター陣による『選手権展望』」と題し、ユース年代を主に取材するライター5氏に大会の見所や優勝争いの展望、無名の注目校、初戦注目カードなどを紹介してもらいます。第1回は“ユース教授”こと安藤隆人氏による大会展望です。
聖地を埼玉スタジアムに移して、初となる選手権。年々、予想するのが困難になりつつある選手権において、今年も予測困難な要素がいくつもあるが、例年と比べて少し違うのが、はっきりとした大本命のチームが居ることだ。
東福岡高(福岡)と流通経済大柏高(千葉)。この2チームが今大会を牽引する存在となっている。東福岡はMF中島賢星(横浜FM内定)と増山朝陽(神戸内定)の2人にばかり注目が集まっているが、GK脇野敦至、DF加奈川凌矢、MF近藤大貴、赤木翼、FW木藤舜介らその脇を固める選手たちの能力も高い。流経大柏もDF小川諒也(F東京内定)以外にも、MF相澤祥太、久保和己、FW高澤優也など、個性的な選手を揃える。
タレント、実力ともに申し分ないこの2チームを、どこが止めるのか。これが今大会の最大の見所と言っていいだろう。その力を備えた刺客たちはたくさん居る。特に流経大柏のゾーンは刺客揃いだ。初戦で立ちはだかる作陽高(岡山)、2年生にタレントを揃える矢板中央高、FW大岩亮太(群馬内定)とDF笹原脩平(鳥栖内定)の2人のプロ内定選手を抱える初出場の秀岳館高(熊本)。そして尚志高(福島)、広島皆実高(広島)、立正大淞南高(島根)という国立経験チームがずらりと顔を並べる。このゾーンは今大会最大の激戦区で、どこが出てきてもおかしくない。果たして流経大柏が、このゾーンを抜けられるのか。注目したい。
逆に東福岡のゾーンは、静岡学園高(静岡)と東福岡が抜きん出ている状況。逆に大波乱が起こる可能性もあるだけに、ここに注目してほしい。
星稜高(石川)VS鹿児島城西高(鹿児島)、米子北高(鳥取)VS昌平高(埼玉)、長崎総合科学大附高(長崎)VS中京大中京高(愛知)、履正社高(大阪)VS北海道大谷室蘭高(北海道)という、好カードが目白押しで、かつ青森山田も居るゾーンも2番目に激戦区。そして、前橋育英高(群馬)がリードするゾーンも、初芝橋本高(和歌山)、山梨学院高(山梨)、國學院久我山高(東京A)、日章学園高(宮崎)、京都橘高(京都)など個性派ぞろいで白熱が期待される。
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