[横山杯]名門対決は堅守発揮の八千代が武南に競り勝つ
ゲキサカ / 2014年12月28日 23時41分
[12.28 横山杯決勝第2グループ第1戦 八千代高 1-0 武南高 矢田部サッカー場B面]
「横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会」1st Division決勝第2グループ第1戦の八千代高(千葉)対武南高(埼玉)戦は、八千代がFW佐藤史将の決勝ゴールによって1-0で勝った。
ともに日本一に輝いた歴史を持つ名門対決は、試合開始直後に生まれた1点が決勝点となった。前半1分、八千代は相手の背後へロングボールを入れると、武南守備陣が乱れる。GKに詰めてそのクリアをコントロールした佐藤がフェイクを入れてから難なく先制点を奪った。
予選リーグ第1グループを3勝1分1敗で2位突破した武南は、MF福田寛人やMF永澤和磨を起点にサイドへ展開。注目ドリブラーのMF紺野和也がサイドで仕掛けるなどチャンスをつくり出そうとする。だがMF衛藤渉とMF鉛山敬之のダブルボランチ中心に堅い八千代の守りを切り崩すことができない。
八千代もボールを多く失っていた前半はなかなか落ち着かない展開だったものの、後半は好守から高いキープ力を発揮するFW積田隼輔とポストワーク巧みな佐藤の2トップを起点とした攻撃へとつなげた。そしてバイタルエリアまでボールを運ぶと、DF宮野洸のシュートなどで武南ゴールを強襲。積田が「攻撃は距離間とか掴めていて後半はバイタルまで行けていたけれど、得点できないのが今の八千代の課題」と反省したように追加点を奪うことはできなかったものの、1-0で勝利を収めた。
選手権千葉県予選準決勝で市立船橋高に延長戦の末に敗れた八千代は「彼に預けておけば良かった」(豊島隆監督)という絶対的なエースFW大橋祐紀が抜け、まず守備から新チームのチーム作りをスタート。「(相手のどんな崩しに対しても)ブレない守備ができるようにしよう」という豊島監督の下、この試合では武南に決定打を打たせず、今大会3度目の無失点で終えた。
ディフェンスラインには宮野、DF宮川滉平、DF長野周と昨年の経験者3人が残り、佐藤やMF林寛晃ら下級生から主力を務めてきた選手を多く擁する今年の八千代は高い目線でチームをスタートすることができている。12年は夏冬連続で全国出場を果たしたが、昨年、今年は千葉の壁を突破することができなかった。「借りを返さないといけない。インハイで優勝して、選手権で自分たちの目標の全国制覇を成し遂げたいと思っています」(積田)という目標を達成するため、この時期から高い意識でチーム力を磨いていく。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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