[選手権]ユース取材ライター陣による「選手権展望」vol.5
ゲキサカ / 2014年12月29日 7時1分
特集企画「ユース取材ライター陣による『第93回全国高校選手権展望』」
第93回全国高校サッカー選手権開幕まであと1日! ユース年代を主に取材するライター5氏に大会の見所や優勝争いの展望、無名の注目校、初戦注目カードなどを紹介してもらう「ユース取材ライター陣による『選手権展望』」最終回は、前『エル・ゴラッソ』編集長で現在「J論」編集長を務める川端暁彦氏による大会展望です。
93回目を迎えた高校選手権だが、第84回大会で野洲高が初優勝を飾ってから第90回大会の市立船橋を除いてすべて「初優勝」が誕生している。準優勝校に注目してみても、「勝ってれば初優勝」というシチュエーションが計6回。新鋭校やこれまで優勝に届かなかった実力校が勝ち残ってくる流れが継続している。
今年は東福岡高(福岡)の注目度が高く、実際に夏の戦いぶりは確かに抜きん出たものがあった。ただ、選手権の舞台に関して言うと、そう甘くもないのではないか。もちろん彼ら自身がそのことをよく分かっているとは思うので、厳戒マークを跳ね返せるかという意味でも、東福岡が最注目校であることに異論はない。ただ、そういう流れもあるので今回は「ダークホース」について考えてみたい。
過去のサプライズな勝ち残りを見せたチームを振り返ると、やはり「PKで勝てる」ことは一つの条件だ。40分ハーフ即PKという選手権のルールは番狂わせが生じやすい。裏を返すと、良いGKがいるチームは「可能性」を持つ。その意味では、大会屈指のGK立石小太郎のいる初芝橋本高(和歌山)は「候補」だろう。いきなり初戦で前橋育英高(群馬)という最悪のクジを引いたが、これまた裏を返せば、勝てば勢いに乗れるということ。攻守に地力のあるチームだけに、勢いさえ加われば「ある」と見る。
初出場で地力がありそうなのは埼玉の昌平高と熊本の秀岳館高。鹿児島城西高(鹿児島)や長崎総合科学大附高(長崎)も力があるので、やはり九州勢は面白い。近年の常連組を除いて久々の出場となったチームで考えると、尚志高(福島)、山梨学院高(山梨)、日大藤沢高(神奈川)、そして静岡学園高(静岡)を忘れてはいけないだろう。時の運もあれば、コンディショニングもあるし、何よりPK戦がある。今年の選手権もまた、波乱の予感は十分だ。
川端氏の挙げる大会本命、対抗、ダークホース、注目校、初戦注目カード、得点王候補
■本命=東福岡高
■対抗=流通経済大柏高、尚志高、静岡学園高、京都橘高、履正社高
■ダークホース=初芝橋本高
■注目校=秀岳館高、昌平高、長崎総合科学大附高、広島皆実高、鹿児島城西高
■初戦注目カード=秀岳館高vs聖和学園高
■得点王=中野克哉(京都橘高)
[写真]川端氏がダークホースに挙げる初芝橋本
執筆者紹介:川端暁彦
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』前編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動。『J論』( http://j-ron.jp/ )編集長を務めているほか、ライターとして各種媒体に寄稿。近著『Jの新人』(東邦出版)。
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