[MOM1260]市立船橋MF工藤友暉(2年)_技術で魅せて台頭したMF、課題追求を宣言
ゲキサカ / 2014年12月30日 0時48分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 横山杯決勝第2グループ第3戦 市立船橋高 2-0 八千代高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]
自身のテクニックは「そこはウリです」と言い切ることができる武器。その武器に加えて“市船らしさ”を身に着けて市立船橋高の新たな力になる。MF工藤友暉(2年)は「今大会で初めて先発くらい」というアタッカーだが、サイドから相手の逆を取るドリブルや深い切り返しなどによってゴールに近い位置でFKを獲得するなど攻撃面で存在感を示してきた。八千代高との大一番でも0-0の前半26分に「シュート目的でドリブルしていたんですけど、DFも一枚寄せてきていたんで抜ければいいかなという感じでタイミングずらして前に出したら(DFの)足が出てきたので倒れた」とPKを獲得。朝岡隆蔵監督は2点目のループシュートを決めたMF高宇洋とともに工藤のプレーを評価していた。
指揮官は「切り替え、守備はぬるいけれど」と前置きするが、その技術については「上手いですよ」と認める。今大会はその技術を駆使してチームの勝利に貢献。特に大会半ばからは「監督もチームを勇気づけるプレーをする選手がいないと言っていたじゃないですか。そういう仕掛けるところとか、この遠征の最後の方から意識していた」と1対1で勝負を挑む回数が増えた。そのドリブルやアイディアあるパス、シュート含めて名門の先発争いに確実に割って入ってきた印象だ。
ただ、試合中は他の選手たちが献身的に走っている中でひとり遅れてしまったり、球際で強く行けなかったりという課題が垣間見える。ベンチの朝岡監督からは毎試合のように厳しい指摘を受け続けてきた。「個人の力で打開できて、チームのアクセントになっていける選手になりたい」という目標を持つ工藤だが、「自分の長所に目を向けることも大事なんですけど、できないことが自分は多いんで。そこのアベレージを上げていかないと戦えない」とチームのため、自身のために課題を追及する構えだ。今大会、武器で魅せた工藤は“市船らしさ”ともに言える激しさ、献身性をしっかりと身に着けて、来春の本格的なシーズン開幕を迎える。
[写真]ファイナルマッチでも躍動した市立船橋・工藤
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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