1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[横山杯]仲間たちに示したトップチームの「基準」、来季の日本一狙う市立船橋が完勝V!

ゲキサカ / 2014年12月30日 7時21分

 埼玉栄MF石井と激しいマッチアップを繰り広げた古屋は相手に絶対にボールを触らせないという構え。そのこだわる姿勢は異彩を放っていたほどだ。「最終的にはそういうチームが勝つ。チームのコンセプトも球際なのでそこでは市船は負けちゃいけない。そこで日本一を獲れるように」と古屋。空中戦では椎橋や杉岡が絶対に先に触り、喜岡と石井も些細なカバーリングを欠かさない。埼玉栄の稲垣監督は「(相手を)食いつかせてサイドを使おうとしている。やろうとしているのは次につながる」と語り、市立船橋のハイプレスをかわした際は好展開を見せていた選手たちに目を細めていたが、「力の差がはっきりした。教えて頂いた」と相手の強さ・意識の高さを讃えていた。

 市立船橋は前半7分、11分と右の永藤がスペースを突いてクロス。10分には左サイドから中へ持ち込んだ工藤のパスから西羽が右足シュートを打ちこむ。15分にも右サイドでターンした太田がDF2人を剥がすと、高が入れたラストパスに工藤が飛び込んだ。そして19分に先制点が生まれる。クリアボールを上手くDFの背後へ落とした市立船橋はそれに高が反応。DFをブロックしながらキープした高はそのまま縦へ持ち込んで左足シュートを流し込んだ。

 埼玉栄もサイドチェンジを交えて反撃。31分には斉藤が左サイドを縦に突き、飯田がクロスを入れる。ただ、GK寺尾にキャッチされるなど相手を脅かすことができない。逆に市立船橋は後半9分、永藤の右クロスのこぼれ球に反応した椎橋が右中間から右足ミドル。会場、市船ベンチも大いに沸いたほどの驚愕の一撃は弾丸ライナーでゴール枠を弾いてゴールへ吸い込まれた。さらに18分には工藤が自ら獲得した左FKをゴール前に入れると、勢いを持って飛び込んできた喜岡がダイレクトでゴールへ押し込んで3-0。勝敗の行方を決定づけた。

 埼玉栄は17分に投入された大型FW杉浦拓磨が球際の強さ、ボールキープで対抗。また28分には左SBに佐藤滉悟を投入する。一方、22分にMF今村晃、30分にFW矢野龍斗をピッチへ送り出した市立船橋は終盤も多彩な崩しから決定機をつくり出す。埼玉栄GK小山の好守もあって4点目を奪うことはできなかったものの、椎橋が「海外、初めてなので嬉しいです」という海外遠征の権利を獲得した。

 試合後、市立船橋のミーティングではトップチームの戦いを目の当たりにした控え選手たちから「凄く悔しい」「もっと自分と向き合っていかないといけない」という言葉が相次いだ。チーム全体が意識を高めた名門は来年、日本一を奪還する。選手権予選決勝で敗退したことについて「あの悔しさがあるから成長できると思う。あの悔しさを無駄にしないでこれからも頑張っていきたい」と語った古屋は「プレミアは優勝争いできるようにして、選手権では日本一を獲れるように日々の練習から取り組んでいく」。選手権への想いの強い選手たちにとっては少し早い新チームのスタートとなっているが、それを無駄にせず、全員でより意識高く取り組んで目標を達成する。 

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会特設ページ
横山杯大会公式ページ
※別サイトへ移動します。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください