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[選手権]被シュートは21本…GK転向1年半の三鷹・武田が王者を苦しめる

ゲキサカ / 2014年12月31日 13時33分

[選手権]被シュートは21本…GK転向1年半の三鷹・武田が王者を苦しめる

[12.30 高校選手権開幕戦 三鷹0-2東福岡 駒沢]

 第93回全国高校選手権大会の開幕戦が30日に行われ、三鷹高(東京B)は、優勝候補の筆頭・東福岡高(福岡)と対戦し、0-2で敗れた。

「夢の舞台だった。まだ夢のよう。楽しかった」。シュート21本を浴びたGK武田啓介(3年)だが、試合後は充実感を漂わせた。

 シュート数は前半2-9、後半2-12の合計4-21。ただ2失点した後半は納得いくが、前半はそれを感じさせない戦いぶりだった。「(シュートストップしたら)声援が聞こえた。もう一回やってやろうと思った」。緊張することも忘れ、武田は無我夢中で80分を戦い終えた。

 武田のGK歴はわずかに1年半だ。FWだったが、高校2年生の6月にGKに転向。GK候補が少なかったこともあり、出番はすぐにやってきて、転向後2週間で試合出場も果たした。「FWのままだったら、僕はこの舞台にいなかった。1年半、使い続けてくれたことに感謝したい」。日に日に力を付けた守護神は、チームに欠かせない選手へと成長した。

「東福岡は強かった。すごく良いチームだった。攻撃陣の迫力がすごかった。優勝してほしいです」

 最後まで清々しい表情を見せた武田。ただ今後の予定を聞かれると、「センター試験です」。現実に戻された瞬間、冷静な守護神も、苦笑いを浮かべるしかなかった。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)【特設】高校選手権2014

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