[選手権]草津東が3発!!粘りの守備みせた遠野下し、初戦突破

　ハーフタイムに草津東は選手交代。田中に代わってMF鎌田麓(2年)をピッチへ送った。迎えた後半、風上に立った草津東が猛攻を仕掛ける。山本悠が前線へ絶妙なパスを供給。活性化したサイドからえぐってはチャンスを演出した。ようやく草津東が“らしさ”を見せ始め、遠野を押し込む。

　後半開始から勢いに乗った草津東は、後半9分に待望の2点目。右サイドから攻め込むと、ゴール正面の山本悠のシュートはDFに阻まれる。こぼれを拾ってのゴール前、立て続けに近距離から狙うが遠野も踏ん張る。太田のシュートはGKに弾かれるも、こぼれに詰めた北川がヘディングシュート。これもGKに止められる。自らこぼれを拾った北川がシュートを打つも、クロスバーを叩いた。それでも最後はゴール前へ詰めていた中村が右足シュート。PA内で5本以上のシュートを放った草津東が2-1と2度目のリードへ成功した。

　その後は反撃に出たい遠野だったが押し上げることができず、苦しい時間帯が続く。敵陣まで攻め込むことができずにシュートを打てない。すると後半37分に草津東が追加点。左サイドから攻め込むと、山本悠のパスに抜け出た途中出場の鎌田が折り返す。これを受けた北川がアウトにかけた右足シュートでゴールネットを揺らした。3-1と差を広げると、そのまま試合は終了。遠野のシュートを後半0本に押さえた草津東が初戦を突破した。

　勝利した草津東は、2回戦で強豪・東福岡高と対戦する。選手たちは組み合わせ決定後から東福岡と戦うことを楽しみにしてきていたという。雨森監督は「コンディションを整えて、思いっきりやらせたいと思う」と意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)▼関連リンク
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