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[選手権]中津東が悲願の初白星…“すっぽんマンツー”で青森山田を封じる

ゲキサカ / 2014年12月31日 22時56分

 後半に入ってもスタミナは落ちることなく、マンツーマンディフェンスで青森山田の攻撃を封じ込める。細かいパス回しに翻ろうされそうになるだけでなく、野口の個人技に突破を許す場面を作られながらも、1人が抜かれたら、すぐさま周囲の味方がカバーに入って簡単にはシュートまでは持ち込ませない。後半18分には、ここまでゴールを守っていたGK久保政博(2年)が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、代わりに入ったGK小倉海斗(3年)が体を張った守備でゴールマウスを守った。

 しかし、このまま逃げ切るかと思われた後半37分に青森山田に同点に追い付かれる。投入されたばかりのDF原山海里(2年)が、驚異的な飛距離を誇るロングスローを投げ入れると、こちらも途中出場のFW鈴木将馬(3年)に豪快にヘディングで合わせられて、スコアを振り出しに戻された。「あのロングスローは計算に入れていなくて、まさかあそこまで飛んで来るとは思っていませんでした」と松田監督も脱帽するしかなかった。

 セットプレーから失点したものの流れの中からは得点を許さずに1-1のまま、試合はPK戦に突入する。ここで途中出場の小倉が相手のシュートを2本ストップ。PK戦を4-2で制し、選手権出場4度目にして悲願の初白星を獲得した。

 歴史的な勝利を挙げた一戦を振り返った指揮官は、「PK戦で『自信のないのは手を挙げろ』と言ったら、何人か手を挙げたんですよ(笑)。でも、試合を通して選手たちは本当に堂々とした戦いを見せてくれました」とおどけながらも選手たちを称賛すると、「青森山田さんと対戦して、そこで1勝ということしか考えていませんでした。ただ、これから対戦相手の分析を進め、中津東の歴史を変えていきたいと思います」と次戦で選手権2勝目を目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)▼関連リンク
【特設】高校選手権2014

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