[MOM1274]郡山GK大谷啓悟(3年)_勝利を呼び込んだ冷静な分析と熱い雄叫び
ゲキサカ / 2014年12月31日 22時12分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 東海大山形高 0-0(PK2-4) 郡山高 駒場]
80分間をスコアレスで終えた。勝負の行方はPK戦へと持ち込まれる。郡山高(奈良)に東海大山形高(山形)のPK戦のデータはなかったものの、GK大谷啓悟(3年)は試合中に相手選手の情報を収集してPK戦に挑もうとしていた。
郡山は県予選決勝をPK戦で制していたが、当時もゴールマウスを守っていた大谷は「予選のPK戦では緊張して、早く飛び過ぎていました」と振り返っている。しかし、この日は「今日は相手のハイボールにもあまり触れていませんでしたし、仕事ができていませんでした。ここで働かないと何もしていないことになるので、絶対に止めようとしていました」と語ったように、PK戦に向けて集中力を高めた。
すると、東海大山形2人目のシュートをストップする。ここに、大谷が試合中に自ら収集したデータが生きていた。「PK戦での相手の情報が何もなかったので、試合中にいろいろ観察していたんです。2人目の選手はプレースキッカーで、試合中に右巻きのFKが多かったので右かなと思いました」と明かし、見事なPKストップへとつなげた。
さらに4人目のキッカーと対峙すると、「ずっと右側を見ていたので、右に飛びました」と冷静な分析でシュートを弾き出す。2人目のシュートをストップしたときも激しい雄叫びを上げていた大谷は、またもや吠えて豪快なガッツポーズを見せた。「今まで勉強と両立をしてきて苦しかったときのこととか、いろいろ思い出したら、思わず叫んじゃいました(笑)。ただ、『決めてくれ』とチームメイトを鼓舞するためにも大きな声を出したんです」。
5人目のキッカーとなるMF鉄羅周太(3年)が、その期待に応えるようにきっちりとネットを揺らすと歓喜の輪が広がり、大谷はその中心で手荒な祝福を受けた。「選手権は夢の舞台だったので、その舞台で思い切りやれました。PK戦で自分が止めて勝つことができて、少しはチームに貢献できたと思うと本当にうれしいです」と初出場での初勝利に喜びを爆発させた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 折戸岳彦)▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[MOM4766]帝京GK大橋藍(3年)_失点も動じずに好守を継続、PK戦で武器の「読む力」発揮
ゲキサカ / 2024年7月16日 2時15分
-
悪い流れの中でPKセーブ。ベンチでも前向きに成長してきた帝京GK大橋藍が目標の「チームを救えるセーブ」
ゲキサカ / 2024年7月1日 19時8分
-
[MOM963]日本大GK木村凌也(3年)_Jキャンプで負傷も完全復活、PK戦2本ストップで全国チケット
ゲキサカ / 2024年6月25日 11時58分
-
[MOM957]筑波大GK佐藤瑠星(3年)_「黒田監督にリベンジ」PKストップなどジャイキリの立役者に
ゲキサカ / 2024年6月24日 18時0分
-
5発でプリンス関東2部無敗首位をキープ。山梨学院は隙をなくし、プレミア勢とも互角に戦えるチームへ
ゲキサカ / 2024年6月23日 6時9分
ランキング
-
1《19歳飲酒・喫煙でパリ五輪辞退》体操女子・宮田笙子の実家は「400年以上の歴史を誇るお寺」エースが抱えていた「精神面での課題」
NEWSポストセブン / 2024年7月19日 18時10分
-
2オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然【体操女子・宮田笙子 飲酒喫煙でパリ五輪辞退の波紋】#2
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月20日 9時26分
-
3【体操】宮田笙子 五輪辞退に同情も…危機管理専門家「昔はよくあったは通用しない」
東スポWEB / 2024年7月20日 6時8分
-
4エース不在の体操女子日本代表 4人で決戦の地パリ入り
スポーツ報知 / 2024年7月19日 23時10分
-
5MLBオールスター〝ひどすぎる国歌斉唱〟が大炎上 女性歌手に非難殺到「耳から血が出ました」
東スポWEB / 2024年7月16日 19時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください