[MOM1275]矢板中央DF星キョーワァン(2年)_コンゴ出身の父持つ注目CBが決勝点
ゲキサカ / 2015年1月1日 0時25分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 矢板中央高3-2松山北高 フクアリ]
長い足を精一杯伸ばした。2-2で迎えた後半40分、矢板中央高(栃木)はDF水書祐季(3年)の左CKにMF今泉航希(3年)がつぶれ、ゴール前にこぼれたボールをDF星キョーワァン(2年)が右足でシュート。一度はGKに阻まれたが、もう一度、今度は左足を伸ばしてゴールに押し込んだ。
「普段からこぼれ球を狙っているし、こぼれて来た瞬間、“ラッキー”と思って突っ込んだ。入ってくれてよかった」。184cmの長身を生かした空中戦の強さと恵まれた身体能力で今大会注目のDF。しかし、全国高校選手権の初戦という重要な一戦に「緊張して、硬く試合に入ってしまった」。前半だけで2失点。「1失点目は自分のミス。自分自身、何とか取り返したいと思っていた」という汚名返上の決勝点だった。
コンゴ民主共和国出身の父と日本人の母を持つハーフで、名前の「キョーワァン」には父の母国語で「賢い」との意味があるという。本格的にサッカーを始めたのは地元の南河内二中に入ってから。「サッカーを始めるのが遅かった分、止める、蹴るの部分はどうしても足りない。そこは今も自主トレで意識してやっている」という2年生CBに高橋健二監督も「日々成長している。まじめな選手で、来年のキャプテン候補」と目を細める。
目標はブラジル代表のDFダビド・ルイスとDFチアゴ・シウバ。「2人の激しいプレーは常に自分の中で意識している」という星は「ヘディングではだれにも負けたくない」と自分の武器を伸ばしつつ、「技術面やメンタル面など足りない部分のほうが多い。常に向上心を持たないと」と、試合を重ねるごとに進化を遂げている。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)▼関連リンク
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014
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