[選手権]開始4分の電光石火弾などで高川学園が都市大塩尻を下す
ゲキサカ / 2014年12月31日 23時17分
[12.31 全国高校選手権1回戦 都市大塩尻 1-2 高川学園 ニッパ球]
第93回全国高校サッカー選手権大会は31日、1回戦を各地で行った。ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合では、3年ぶり3度目の出場となった都市大塩尻(長野)と3年ぶり22度目の出場となった高川学園(山口)が対戦した。試合は開始早々に先制した高川学園が2-1で競り勝ち、2日の2回戦進出を決めている。
試合は早々に動く。ハーフウェーライン近くの自陣でFKを得た高川学園は、一気にロングボールを前線に送った。これをFW梅田魁人(2年)が競り勝つと、こぼれ球にMF伊石裕也(1年)が鋭く反応し、右足でシュートを叩き込んだ。
電光石火の一撃で流れをつかめるかと思われた高川学園だが、その後はパスミスが目立ち、なかなか次のチャンスをつくれない。逆に都市大塩尻がMF鮎沢涼(2年)を起点にカウンターを仕掛けたが、スコアは動かないまま、前半を折り返した。
後半に入ると1点を追い掛ける都市大塩尻は、DF角山壮哉(1年)に代えて、DF有賀海都(2年)を起用する。球際で強さを見せる都市大塩尻が、高い位置でボールを奪って、高川学園を押し込む展開が続く。後半11分にはFW高木基(3年)をベンチに下げ、FW平林裕葉(2年)を起用し、さらに攻勢をかけようとした。
しかし、追加点を挙げたのも高川学園だった。後半15分、相手の最終ラインでのパスミスからCKを取ると、そこから分厚い攻撃を見せる。最後はゴール前でMF小林優希也(3年)が競ったボールのこぼれ球を梅田がゴールに突き刺し、リードを2点に広げた。
点差を広げられた都市大塩尻も後半19分、右サイドから崩しにかかる。DF三村颯(3年)の折り返しをニアポスト前でDF2人を引き連れたFW吉森賢太(2年)が背後に流すと、そこに走り込んだMF代田亮(2年)がゴールに押し込み、再び1点差に詰め寄る。
後半30分にも都市大塩尻は、鮎沢涼がキープしたボールを左に流すと、オーバーラップしたDF渡辺司樹(3年)が強烈なシュートを放つ。決定的な場面だったが、これはGK原本慧大(2年)に防がれて、同点に追い付くことはできなかった。
都市大塩尻は、最後まで攻め続けたが、DF石田晧大(3年)を中心とした高川学園の守備は崩れない。高川学園はアディショナルタイムに伊石がミドルシュートを放ち、ダメ押しゴールを狙ったが、GK寺沢亮太(3年)に防がれた。それでも、しっかりと耐えながらも、攻撃の機会をうかがった高川学園が2-1で競り勝ち、2回戦で日大藤沢(神奈川)と対戦するチケットを手にした。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 河合拓)▼関連リンク【特設】高校選手権2014
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