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[選手権]聖和学園との“潰し合い”に完勝、エース不在を感じさせなかった尚志が東北勢で唯一3回戦へ

ゲキサカ / 2015年1月2日 21時53分

 一方の初戦の秀岳館戦を4-1で快勝し、いいスタートを切ったかに思えた聖和学園だが、 ともにプリンスリーグ東北を戦い、隣県同士ということで何度も練習試合を繰り返す相手に完封負け。チャンスらしいチャンスも作ることが出来ず、前半終了間際にDF佐々木澪(3年)や、後半18分にDF大久勇馬(3年)が放ったシュートも枠を捕えることはなかった。「チームとして(実力を)出し切れなかった。向こうの守備にはまってしまった」。主将の佐々木は完敗を認めるしかなかった。

 負傷を抱える選手を温存し、代わりに出た選手が得点する。理想的な勝利を挙げた尚志だが、残っていた東北勢2校が“潰し合い”をしたことで、東北勢唯一の3回戦進出校となってしまった。ただ勝ち進むことで、破れていった東北勢の無念を晴らすことにもなるはず。聖和の選手たちも「優勝してくれ」と尚志イレブンにエールを送った。

 3年前、尚志高は東日本大震災の影響が大きく残る中で、全国選手権4強に進出し、多くの人に夢を与えた。今チームにいるメンバーにも、震災後は原発事故収束のための中継基地として利用されているJヴィレッジ出身の選手が複数いる。「子供たちの体力が低下している県。今でも小さい子たちが苦しんでいる」と神妙な表情で話した仲村監督。「ベスト4に入った時は、勇気を届けることができた」。福島復興の旗手として――。尚志は進撃を止めるわけにはいかない。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)【特設】高校選手権2014

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