[MOM1285]尚志FW澁谷和平(3年)_ブラジルでの成功を夢見る練習の虫
ゲキサカ / 2015年1月4日 14時20分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 高校選手権2回戦 聖和学園0-3尚志 柏の葉]
先発出場に燃えていた。尚志高(福島)は、故障の影響で、エースFW林純平(3年)の欠場を余儀なくされていた。そこで仲村浩二監督が選択したのは、スーパーサブ的な役割を担うことが多い、FW澁谷和平(3年)の先発起用だった。
「聖和戦のために練習していたプレーだった。裏を取る動きを狙えと話していた」。指揮官が満足げに振り返ったのは前半36分の場面。中盤でボールを持ったMF津田亘介(3年)が顔を上げると、DFの裏のスペースに澁谷が走り込む。胸トラップで受けると、反転ボレーで枠内に蹴り込んだ。「いつも通りやれた。チームの起爆剤になればいいかなと思っていた」。代役以上の結果で、指揮官の期待に満点回答した。
練習量はチーム一だと自負している。チーム練習後には必ずGK新明武大(3年)を引き連れて、「シュート練習しかしていません」という自主練に励む。さらに長期に渡って治療を続けていた左足が、12月に入って完治。「大会直前の合宿でハットトリックを決めるなど、結果が出ていた」と今大会には“完全体”で臨むことが出来ている。
澁谷は神奈川県出身。尚志高に進学したのは、中学2年の時にベスト4に進出した尚志高の快進撃を目の当たりにして、「自分もここでやってみたいと思った」からだった。ただ選手権に出ることが当たり前だと思っていたが、以後、尚志が冬の舞台に返り咲くことなく、結局、澁谷らが最終学年になるまで、出場は叶わなかった。さらに越境入学にも関わらず、上の世代が抜けるまで、トップチームでの出場も叶わなかったことから、一時は「サッカーを辞めたい」とまで思っていた。澁谷はそんな思いすべてを今大会にぶつけている。
卒業後を問うと、「ブラジル留学します」と驚きの回答。「大学進学も考えましたが、サッカースタイルが自分と合わなかった。最初はアマチュアチームに入って、いずれはプロを目指します」。インタビューの応答からも異端児ぶりを垣間見せる澁谷。今大会で活躍し、自信を持ってサッカー王国に挑戦状を叩きつけたいところだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)【特設】高校選手権2014
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