[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.48]前橋育英DF下山崚登(3年)
ゲキサカ / 2015年1月10日 23時17分
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.10 全国高校選手権準決勝 流通経済大柏高 1-1(PK4-5)前橋育英高 埼玉]
この試合、F東京内定の流通経済大柏高MF小川諒也とマッチアップする役割を担ったのは前橋育英高の山田耕介監督も「良くなった」と認める右SB下山峻登(3年)だった。下山は「前半の入りのところで対応しようと思ったんですけど、想像していたよりも上回ってきて、やっぱりプロへ行く選手は違うなと思いました」と小川の能力の高さに舌を巻いていたが、それでも豊富な運動量で快足MFの突破に何とか食らいついて決定的な仕事をさせない。チームメートのサポートもあって、前半を無失点で乗り越える。
すると後半は持ち味であるオーバーラップで勝負。「前半は守備を優先してしまって。自分は攻撃が持ち味なんですけど、それを後半出せたので良かった。後半はやれていたんじゃないかと思います」。チャンスがあれば右サイドから飛び出して攻撃に厚みをもたらした。ショートカウンターから小川に抜け出されて失点したものの、準々決勝の京都橘戦で自陣から50mを走りぬいてアシストを記録しているSBは「この試合でもアシストしたいと思っていた」と積極的なプレーを披露。気迫を前に出すプレーで勝利に貢献した。
ルーズボールに飛び込み、ハードタックルで相手のチャンスの芽を潰す。そしてオーバーラップから決定的な仕事をした京都橘戦はマン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を見せた。ただこの日の試合後は「前半から行こうと思っていたんですけど、勢いに押されてあまりよくなかった。オーバーラップでもっと結果を残すということでやっていた。走りの部分で相手の方が上回っていたと思う」と反省の弁が口をついた。熾烈な先発争いの中にいる本人にとっては決して納得のいく試合ではなかった。
岩浩平、渡辺星夢(ともに3年)という実力派のSBとのポジション争い。全国総体では1、2回戦で先発したものの、3回戦以降はベンチスタートに“降格”。だが、今大会ではがむしゃらなプレーで奮闘し3回戦から先発の座を掴んでいる。「下のチームにいる時もコイツらに勝たなければ試合に出られないので勝とうと思いながらやってきた。自分あまり上手くないので、練習から声出したり、そういうところでアピールして、がむしゃらにやるというところを評価してくれているのかなと思います」。
決勝でチャンスを掴むことができれば、これまで以上に積極的なプレーをして勝利に貢献する意気込み。「次、チャンスもらえれば自分をもっとアピールしたい。自分の持ち味であるオーバーラップを積極的に出して京都橘戦みたいな攻め上がりでアシストして結果を残したい」。前橋育英の悲願である日本一のために全力で走りぬく。
(取材・文吉田太郎)『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ!現在、週刊少年マガジンで連載中。
そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート!各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ!次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!▼関連リンク
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【特設】高校選手権2014
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