[選手権]左ひざ負傷の前橋育英GK吉田「大丈夫。90分で決着を」

　準決勝の流通経済大柏高(千葉)戦で左ひざを負傷した前橋育英高のGK吉田舜(3年)は11日、GK練習には少し参加しただけで、軽めのランニングなどで決勝の前日練習を終えた。前日の試合終了後は痛みでひざを曲げることができず、仲間の肩を借りて歩くような状態だったというが、その後アイシングなどの治療で状態は回復。テーピングを巻いて行ったこの日の練習後も「痛みは残っています」と語ったものの、「大丈夫です。(練習を)軽めにして明日ちゃんと動けるように。(痛いとか)言っていられないですね。最後なので」と力を込めた。

　夏の全国高校総体で優秀選手に選出された実力派の守護神だが、2年時はその後日本高校選抜入りした先輩GK蔦颯(現専修大)の陰に隠れていた。「練習に対する熱意であったり、小さなコーチングの仕方など教えてもらいました。憧れでした。これ以上のプレーヤーになりたいと思いました」とトレーニングを重ねてきた結果、ポジションを掴んだこの1年は全国舞台でも好守を連発している。

　クロスが多いという印象を持っている星稜高(石川)との決勝。出足の良い飛び出しで相手の攻撃を封じてチームを日本一へ導くことができるか。吉田は今大会、2度のPK戦勝利の立て役者となっているが「延長戦とか、PK戦行かずに90分で決着を付けたい」。完封して90分間で決着をつける。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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