前回ヨルダン戦のミスは意識しない酒井「そのときとは違う立場」
ゲキサカ / 2015年1月18日 21時42分
成長の証しを見せる。引き分け以上でグループリーグ突破が決まる20日のヨルダン戦に向け、日本代表DF酒井高徳(シュツットガルト)は「勝って終わる、それだけ。僕らは3連勝して上に行くことしか考えていない」と力説した。
ヨルダンとはアジア杯で3度目の対戦となる。04年大会の準々決勝では1-1のままPK戦に突入。荒れたピッチにMF中村俊輔、DF三都主アレサンドロが連続失敗する中、当時主将だったDF宮本恒靖がPKサイドの変更を主審に申し出て、GK川口能活の連続セーブでPK4-3と逆転勝ちする死闘となった。前回大会はグループリーグ初戦で対戦。1点ビハインドの後半アディショナルタイムにDF吉田麻也のゴールで追いつき、からくも引き分けた。
アジア杯の過去2度の対戦では90分以内で勝っていない難敵だ。また、直近の対戦となる13年3月26日に敵地で行われたブラジルW杯アジア最終予選では1-2の敗戦。引き分け以上で予選突破が決まる状況の中、最終予選初黒星を喫した。
この試合で喫した2失点目は自分たちのミスからだった。0-1の後半15分、相手陣内の左サイドで酒井が切り返して相手をかわそうとしたところでボールをカットされると、カバーに入った吉田もかわされ、カウンターから失点。DF長友佑都がケガのため不在で、左SBで先発していた酒井にとって因縁の相手だが、本人は「前のヨルダン戦のことは考えていない。今は今」と強調する。
「自分自身、そのときとは違う立場になっている。自信を持ってやりたい」。当時はあくまで代役という立場。今回もDF内田篤人が不在とはいえ、アギーレジャパンでは昨年9月9日のベネズエラ戦から7試合連続でフル出場している。これはハビエル・アギーレ監督就任後、全8試合に先発しているDF森重真人以外では酒井だけ。「余裕の部分も出てきた。チームとしても個人としても1試合ずつ良くなってきている」。チームの主力として、その表情には自信が満ち溢れている。
(取材・文 西山紘平)
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