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チームメイトの祝福を素直に喜ぶ香川「心配かけていたのかな」

ゲキサカ / 2015年1月20日 22時31分

チームメイトの祝福を素直に喜ぶ香川「心配かけていたのかな」

[1.20 アジア杯D組 日本2-0ヨルダン メルボルン]

 待ちに待った瞬間だ。1-0で迎えた後半37分、MF清武弘嗣のスルーパスからFW武藤嘉紀が左サイドのスペースに抜け出すと、MF香川真司が猛然とゴール前に走り込んだ。武藤からのグラウンダーの折り返しを捉えた右足シュートがGKの手を弾いてゴールネットを揺らす。背番号10に待望のゴールが生まれた。

「何回もゴール前に走り込んでいたし、(武藤が)相手の股を狙ってセンタリングをくれた。そこのチョイスに感謝したい」。ゴールを確認すると、アシストの武藤に飛びつき、歓喜の抱擁をかわした。チームメイトも次々と香川の下へ駆け寄り、GK川島永嗣までが相手ペナルティーエリア近くまでダッシュし、喜びを分かち合った。

「すごくみんなが喜んでくれて、素直にうれしかった。心配かけていたのかなと」。自身が出場した代表戦ではブラジルW杯直前に行われた昨年6月6日のザンビア戦以来、9試合ぶりの得点。228日ぶりの感触は、もちろんアギーレジャパンでの初ゴールだった。

「(ゴールを取れない時期は)悔しさはあったけど、それがすべてではないと思っていた。そこまでナーバスにはなっていなかった」。この半年余りをそう振り返る香川は「結果として証明しないといけない世界。自分の結果とチームの結果が比例したことがよかった」と力説する。

 もちろん、毎試合ゴールは狙っていた。しかし、一番大事なのはチームの勝利。「チームが勝つために戦っているし、その次にゴールに絡むことが大事」。この日のゴールはチームを楽にする貴重な追加点。「こういうゴールが取れてよかったし、勢いに乗って準備したい」。3連勝でグループリーグを突破し、次は準々決勝だ。中2日で迎える23日のUAE戦に向け、チームが勢い付く意味でも、これ以上ない明るい材料となった。

(取材・文 西山紘平)
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