前橋育英GK吉田舜、守護神争い制して世界へ

　前橋育英高のGK吉田舜(3年)は昨年の守護神、蔦颯(専修大1年)に続く高校選抜候補入り。練習に対する熱意であったり、コーチングについて学んできたという蔦は吉田にとって「憧れでした。これ以上のプレーヤーになりたいと思いました」という存在だ。その先輩GKたちを上回る全国準優勝という結果を残した吉田は、憧れと同じく高校選抜欧州遠征メンバーに食い込むこと、そして高校選抜のレギュラー取りを狙っている。

　ハイボールを難なく収めて攻撃に繋げ、自慢の右足キックは素晴らしい弧を描いて味方の下へ。反応の良い飛び出し、難しいボールを的確にクリアするセービングと安定感の高さが光る。紅白戦では失点につながるミスがあり、細かいポジショニングの修正など課題もあるが、それでも全国高校総体に続いて全国高校選手権でも優秀選手に選出された吉田が14年度の高体連を代表するGKであることは間違いない。

「準優勝で終わって、過去の記録を越えられたという意味では良かったと思います」という選手権から次の舞台へ。「今年は選抜に選ばれて、スタメンで出られるようにして、大学の方でも(トップ)チームに携わっていけるようにしたいと思います」。まずはジュビロ磐田GK志村滉(市立船橋高)と選手権優勝GKである坂口璃久との争いを制して高校選抜のレギュラー取りを果たす。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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