ハリル監督率いるアルジェリアに“南アの岡田ジャパン”を感じた川島
ゲキサカ / 2015年3月24日 22時27分
大分合宿中の日本代表に1日遅れで合流したGK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)が、バヒド・ハリルホジッチ監督がブラジルW杯で率いたアルジェリア代表について「2010年のときの自分たちにちょっとイメージが重なった部分はあった」と語った。
「ああいう形で結果を残せるのは監督にそれだけのサッカー哲学があるからだと思うし、それがチームにも浸透していたからだと思う」
川島が振り返ったのは昨年6月30日に行われたW杯決勝トーナメント1回戦のドイツ対アルジェリア。最終的に世界一に輝いたドイツを相手に、アルジェリアが0-0のまま90分間を耐えたうえ、延長前後半にそれぞれ1点ずつを決められて0-2とされてもなお諦めず、延長後半アディショナルタイムに執念で1点を返した一戦だ。ドイツの枠内シュートは120分で21本。その猛攻を肉体とメンタルの両面で跳ね返したアルジェリアの姿は世界中から称賛された。
それは、大会直前に守備的チームへの“変身”を余儀なくされながら、「自分たちは弱い」と開き直ってベスト16まで勝ち進んだ岡田ジャパン時代の姿と重なったようだ。2010年の南アフリカW杯は川島自身が正守護神の座を確立した原点と言える大会でもある。
川島は「世界的にはブラジルやスペイン、前回優勝したドイツという強いチームもあれば、そうではないチームもある。そこを乗り越えて、ああやって結果を出したり、強いチームと対等にできるのもサッカー。それを表現するのは、サッカーに対するフィロソフィーやパッションがあるから。自分たちもそれをピッチで出したいと思う」
この日は、FW岡崎慎司と霜田正浩技術委員長の3人でランニングするなど軽いメニューのみで切り上げた川島だが、本格的に合流するとなれば、得意の語学を生かし、監督とフランス語で対話することも可能だ。
「直接話せることで監督だけではなく、コーチともコミュニケーションを取っていける。何か理解できないことがあれば、間に入ることもできる。逆に監督やコーチの手助けもできる。今までと変わらず、やれることをやっていきたい」。ピッチ内外でチームに貢献することを約束した。
(取材・文 矢内由美子)
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