[UAチャレンジカップ]課題残すも、「勝つしかない」秋田商が終盤2発で劇的な決勝T進出!
ゲキサカ / 2015年3月25日 4時34分
[3.24 UAチャレンジカップ予選リーグ第3節 秋田商高 3-1 明秀日立高 富士緑の休暇村]
「第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING」は24日午前、予選リーグ最終節を行い、グループBの4位・秋田商高対3位・明秀日立高戦は3-1で秋田商が勝ち、グループ2位での決勝トーナメント進出を決めた。
準決勝へ進むためには勝つしかない秋田商が劇的な勝利で次のステージへの切符をもぎ取った。前半33分に左サイドからのボールをコントロールした右MF仙波拓真(新3年)が飛び込んできたDFと入れ替わって抜け出すと、GKとの1対1を冷静に制して先制ゴール。だが、明秀日立も後半5分に中央からPAへ楔を入れると、落としたボールをMF櫻井太一(新3年)がタイミングよく左前方へ捌き、抜け出したFW石井悠斗(3年)が右足でゴールへ流し込む。
引き分けならば明秀日立の予選リーグが決まる。それでも敢えて勝つことを徹底させた明秀日立がリスクを負って勝ち越しゴールを狙うと、秋田商も貪欲にゴールを目指して攻めていく。秋田商は10番MF山本隼主将(3年)が独特の間合いからボールを動かし、前線で泥臭くポストワークを果たしていたFW加賀谷昴貴(新3年)や交代出場のMF伊藤岳歩(新2年)を起点にチャンスメーク。29分には山本とのパス交換からMF菅原隆晃(3年)が左足でスペースへ落としてそれにFW菅原晟也(新3年)が勢いよく走り込む。明秀日立も後半30分、CB石川慶人主将(新3年)が左足で蹴り入れた右FKがクロスバーを直撃。球際も激しくなり、終盤、一気にヒートアップしたゲームは秋田商が連続ゴールで制した。
32分、左サイドへタイミング良く飛びだした加賀谷が中央へラストパスを通すと、これを仙波が決めて勝ち越し。さらに34分にはDFのギャップを突いて抜け出した山本がGKもかわしてダメ押し点を叩き込んだ。終盤の連続得点による劇的な勝利と決勝トーナメント進出。それでも、今大会の指揮を執る鎌田修明コーチは守備面の課題を口にしていた。今大会を含めて「守備の秋商」は自分たちで隙を作ってしまい、失点を重ねている。特に集中力を持続できない部分があるという。鎌田コーチは「相手が急に上手くなるわけではないし、急にウチが下手くそになる訳でもない。ただ集中力を欠いた時に急に今まで自分たちのゲームだったのが違うゲームになってしまう。それが課題ですね。相手は関係ないですよ」。
今大会はテーマを守備、失点しないことに絞って繰り返し選手たちに説いている。鎌田コーチは「集中的に話をすればその気になってやるので、課題として挙げて今回はそのことだけを話していますね」。終盤に爆発力を見せたように、攻撃ではどんな形からでも得点できる手応えがある。それだけに課題を修正してより勝つことのできるチームになる。「攻撃では一人ひとりがアイディアもってプレーできている。課題は守備。守備から一つひとつ得点を重ねて行く」と語った加賀谷は「最近は勝てていないので自分たちの代で全国出て、1回戦突破ということを目標にして、そこから全国に秋商の名前を轟かせるようにしたい」と誓った。
[写真]2得点で勝利に貢献した秋田商MF仙波
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING
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