世界王者・ドイツとドロー、豪州指揮官「ファンタスティックなパフォーマンス」

　国際親善試合が25日に各地で行われ、アジア杯王者・オーストラリア代表は敵地でドイツ代表と対戦し、2-2で引き分けた。先制されながらも、逆転に成功。しかし、世界王者相手に金星獲得なるかと思われた後半35分に2失点目を喫し、ドローに終わった。

　試合後、独紙『キッカー』によると、オーストラリア代表のアンジュ・ポステコグルー監督は「選手たちのことを誇りに思う。それは結果からいうのではない。前半では前に出れば常に危険だったし、ファンタスティックなパフォーマンスだったと思うよ。オーストラリア時間は朝の10時だが、みんな気持ちよく仕事に臨めると思うね」と価値ある引き分けを受け入れた。

　前半17分に失点するも、同40分にMFジェームス・トロイージ(ズルテ・ワレヘム)がヘディング弾を決めて、1-1。さらに後半5分にはMFミル・ジェディナク(クリスタルパレス)が直接FKを沈めて、リードに成功した。終わってみれば2-2の引き分けだったが、ブラジルW杯王者を相手に、十二分に戦える姿勢をみせた。

　指揮官は「世界王者と戦えるなんて、我々にとってはひとつの名誉だ。オーストラリアのサッカーはまだ発展の途中ではあるが、しかし今回の結果と内容は、今後それを助長させてくれるものだよ」と満足げに語った。