[MOM1349]市立船橋FW永藤歩(新3年)_“覚醒”間近、注目の快足FW
ゲキサカ / 2015年4月2日 5時38分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.1 船橋招待U-18大会 山形ユース 1-7 市立船橋高 グラスポ]
別格のスピードで快勝の立て役者となった。市立船橋高のFW永藤歩(新3年)は4-5-1システムの最前線で先発。前半10分に一発のターンで相手DFを置き去りにしてGKとの1対1から先制点を奪うと、13分には右サイドを突破してからのラストパスで2点目をアシストする。後半にもそのスピードを活かして得点、アシストを加えるなどチームの7発勝利に大きく貢献した。
「15mのダッシュでは誰にも負けない自信がある。スピードでは誰にも負けない選手になりたい」という永藤はこの日、すでに昨年から披露していた圧倒的なスピードでチームを勢いづけ、パートナーを組んだトップ下・MF高宇洋や中盤の選手たちとの連係でも相手の守りを揺さぶった。動きが単調になるシーンもあり、本人は「周りが見えず、状況判断できていない」と課題を挙げたが、それでも快足FWは相手にとって最も脅威となっていた。
新チームになってから朝岡隆蔵監督に最も厳しい言葉をぶつけられながら成長している印象だ。その叱責は、大きな期待の裏返しでもあることは間違いないが、永藤は「練習中でも言われることが多い。落ち込んだことも多かった」。時に悔し涙を流しながらも、駆け引きや動きの質の部分などを向上させてきたことで、快足FWはJ1クラブの強化担当も注目するほどの選手に成長を遂げてきている。
よりスピードを活かす術を見につけ、“覚醒”しつつあるFWは12日に開幕するプレミアリーグEASTでもゴール量産が期待される。この日試合後に出発したフランス遠征へ向けては「自分と同じ年だけど、身体が全然違う。当たらないでどうやってゴールまで行けるか試したい」。学んできた事を帰国後に発揮して、名門の勝利に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)
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