GK中島主将が率いる夏・冬王者の流通経済大、メモリアルイヤーでの3冠目指す
ゲキサカ / 2015年4月2日 19時1分
節目の年を最高のものにする。流通経済大は今年で創立50周年を迎える。そんなメモリアルイヤーに目指すのは、総理大臣杯の3連覇にインカレの2連覇。そして6年ぶりの関東リーグ優勝の“3冠”だ。
かねてから流通経済大の中野雄二監督は「50周年の年を見据えてチームをつくってきた」と強調。2015シーズンを勝負の年と位置づけてきた。もちろん選手たちも理解している。主将を務めるGK中島宏海(4年=筑陽学園高)は「チームのスローガンは『団結』。いい意味で地域の人々や選手やスタッフ。みんなを巻き込んで団結して。勝ち続けて優勝したい」と強く意気込む。
今季のチームの持ち味は何よりも守備力だ。守護神・中島は「守備力が武器。(開幕へ向けて)守備を磨き上げてきた。今のままでは、まだまだだが、この1年間でさらに成長して結果につなげていきたい」と話すとおりだ。
昨季は“気持ちくん”ことDF鈴木翔登(現・熊本)が強烈なパーソナリティーでチームを率いて、初のインカレ優勝という戴冠へ導いた。中島は「翔さんは本当にパンチがある雰囲気だった」と懐かしみながらも、「自分は周りに支えてもらっている。自分の色を出しながらチームに貢献したい。チームが苦しいときにしっかりと支えたい」と静かに闘志を燃やした。
Jリーグへ進んだ先輩たちは、一足早く開幕を迎え、後輩たちの刺激となるべく結果を残している。1日に行われたJ2第5節の徳島戦(2-2)で鈴木は初先発でJデビュー。インカレで決勝弾を決めたFW江坂任(現・群馬)は開幕から5戦2発と早くもゴールを決めた。偉大な先輩たちは、新たなステージで好スタートを切っている。もちろん後輩たちも負けられない。
中島は「僕たちはまだ何も残していない。先輩たちが残してくれた財産は“経験”だと思う。その経験を活かして3冠を成し遂げたい。それをJリーグで活躍している先輩たちにも報告できれば一番いい」と強く言い切った。流通経済大のメモリアルイヤー。“3冠”という華を添えることができるか。
(取材・文 片岡涼)
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