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「チームの助けに」横浜FMファビオが後半ATに劇的同点ボレー

ゲキサカ / 2015年4月13日 18時38分

「チームの助けに」横浜FMファビオが後半ATに劇的同点ボレー

[4.12 J1第1ステージ第5節 横浜FM1-1仙台 日産ス]

 公式戦3連勝と好調の横浜F・マリノスを敗戦の危機から救ったのは、26歳のブラジル人だった。

 決定機をつくりながらもゴールが遠く、敗色濃厚だった後半アディショナルタイム。仙台DFのクリアボールは、前線に上がっていたMFファビオの前にこぼれる。「しっかりと強く、ゴールに行くか、サポーターのほうに行くか、というぐらいの気持ちで蹴った」。浮き球をダイレクトでとらえると、再三好セーブを見せていたGK六反勇治も及ばず、仙台ゴールに突き刺さった。「いろんな要素が重なった失点」と残り数分で失った勝ち点3を、仙台のMF富田晋伍は悔やんだ。

 後半途中からセンターバックに下がっていたファビオは、それまではボランチでプレーしていたが、自身のクリアミスから先制点を献上している。自陣深い位置でクリアを試みるも、目の前にいたMF梁勇基に当たり、ボールはFWウイルソンの元へ。そのままクロスを入れると、DF鎌田次郎のジャンピングボレーが味方ゴールを揺らした。

「常に試合に入るときにはチームの助けになろうと考えている。守りのほうもそうですし、チャンスがあれば何とかゴールを決めようという気持ちでやっていたのですが、あのプレーの後はその気持ちは増しました。もっと助けにならなければ……」

 強い気持ちでプレーし、ミスを帳消しにしたファビオ。奇しくもこの試合で生まれた2ゴールとも、センターバックによる豪快なボレーシュートになった。

(取材・文 奥山典幸)
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