浦和、未勝利のままGL敗退…ズラタン弾を守り切れずに逆転負けで終戦
ゲキサカ / 2015年4月22日 6時49分
[4.21 ACLグループリーグ第5節 浦和1-2水原三星]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第5節を行い、グループGでは1分3敗で最下位に沈む浦和レッズが2勝1分1敗で2位の水原三星(韓国)をホームに迎え、1-2の逆転負けを喫した。5戦1分4敗と未勝利のままGL敗退が決まった浦和は、5月5日に行われる最終節でブリスベン・ロアー(オーストラリア)とアウェーで対戦する。
第1節水原三星戦で1-2、第2節のブリスベン・ロアー戦で0-1、第3節の北京国安戦で0-2、第4節の北京国安戦で1-1といまだ勝利のない浦和。仮にこの試合に引き分け以下に終わればGL敗退、たとえ勝利しても条件次第でGL敗退が決まる崖っぷちの状況でこの一戦を迎えた。
生き残るためには、まずは勝つしかない浦和は前半11分に好機を創出する。FW李忠成のパスを受けたDF槙野智章がドリブルでPA付近まで運ぶと、そのままシュートまで持ち込む。しかし、右足から蹴り出されたボールは相手GKの横っ飛びのセーブに阻まれて、ネットを揺らすには至らなかった。
そして、前半20分には危機を迎える。MFクォン・チャンフンのスルーパスからMFソ・ジョンジンに完全に抜け出されて、PA内に侵入を許してしまう。しかし、1対1となったGK西川周作が好反応でボールを弾き出す。さらに同30分にはMFペク・ジフンのパスを受けたDFヤン・サンミンにフリーでシュートを放たれるが、これも西川がストップしてチームを救った。
その後も水原三星にシュートチャンスを作られるが、前半40分のクォン・チャンフンの至近距離からのシュートをまたもや西川が阻むなど、守護神の奮闘もあって前半は0-0のまま折り返すこととなった。
前半なかなかチャンスを作れなかった浦和は後半からFWズラタン、MF梅崎司、MF阿部勇樹と一気に3枚の交代カードを切って流れを変えようと試みる。徐々にリズムを作る浦和は後半13分、MF平川忠亮のパスを受けたMF高木俊幸がPA内でシュートチャンスを迎えたが、シュートはジャストミートせずに枠を外れた。さらに同14分には李のパスから抜け出した高木がフリーで狙うも、GKにストップされてしまう。
その後もボールを保持し、水原三星の守備を攻略しようとする浦和は、後半22分に左サイドから切れ込んだ高木がミドルシュートを放つも枠を捉えず。さらに同23分にはMF青木拓矢のスルーパスを受けたズラタンが左足で狙ったが、相手GKにセーブされてしまう。しかし同24分、高木のクロスに反応したズラタンがヘッドで叩き込んで、ついに水原三星ゴールをこじ開けた。
だが、リードを守りたい浦和だったが、後半29分にMFヨム・ギフンのクロスからMFコ・チャウォンにヘッドで決められて試合を振り出しに戻された。さらに同44分には左サイドからのグラウンダーのクロスをFWカイオに左足で流し込まれて逆転を許してしまう。試合はそのまま終了を迎え、浦和は1-2の逆転負けを喫した。
(取材・文 折戸岳彦)▼関連リンク
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