[全日本大学選抜]フィールド唯一の下級生MF重廣、指揮官にらむ負けん気の強さも
ゲキサカ / 2015年4月22日 18時31分
負けん気の強さで上級生へ食らいつく。全日本大学選抜の阪南大MF重廣卓也(2年=広島皆実高)はフィールドプレイヤーで唯一の2年生。試合前には「なかなか慣れません」とハニかみながら話していたものの、1本目と3本目でダブルボランチの一角を務めると冷静にパスをさばくなど、堂々のプレーをみせた。
この日の試合後、同選抜の神川明彦監督は「非常にいい」と重廣を高評価。「選ぶかどうかは別」と前置きしながらも、「(選抜へは)遅れてきた選手だが、落ち着きもいいし、僕に対してにらみも利かせてくる。そういう選手は好きですね。本当にいい選手だと実感した」と語った。
ルーキーイヤーの昨季は一度も全日本大学選抜へ呼ばれることがなかった。しかし、関西選抜の一員として、2月のデンソーチャレンジ杯を戦うと、翌3月のバルセロナ遠征を行う全日本大学選抜へ1年生でただ一人、招集された。
期待を胸に参加したバルセロナ遠征。もも裏肉離れを抱えながらも、試合出場を訴えたが、選抜チームのトレーナーやスタッフの判断で出場時間はわずかだった。当時のことを振り返るMFは「だいぶ(監督を)にらんでました(笑)俺はやるって言ったのに。なんでやらせてくれないんだっていう思いが強くて……」と振り返る。
その後、バルセロナ遠征を終えた全日本大学選抜は3月下旬に日韓戦を戦った。チームの一員として帯同した重廣だが出場機会は無く、最後までベンチへ座っていた。試合は1-2の敗戦。1点を追う場面でDF萩間大樹(専修大4年=川崎F U-18)が本職ではないボランチで投入されたことも、発奮材料となった。重廣は当時を振り返ると「だって、萩間さんがボランチで出たんですよ?なんで……」と唇を噛む。
悔しさを重ねるなかで迎えた今回の全日本大学選抜“最終選考合宿”。「結果を出したい」という強い心意気で計60分間プレーしたMFは「自分の持っているものはアピールできたかなと思う。やり残したという思いも少しはあるが、やるべき仕事はやったかな」とホッとした表情も浮かべた。前線でボールへ絡み、サイドからチャンスも演出。落ち着いたボールさばきで中盤を司った。
とはいえ達成感はあると話したが、本登録メンバー生き残りへは「手応えはないですね」と険しい表情もみせ、「同じポジションの選手が良かったので危機感は感じています」とも話す。今後は阪南大で関西学生リーグが続く。「これからもチームに帰ってやるべきことはあるし、まずは戻って結果を残すことが大事」。3日間に渡る選考会を終えた2年生MFはホッとした表情を浮かべながらも、力強く先を見据えた。
(取材・文 片岡涼)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
兄がJクラブで台頭…「ベガルタ戻りたい」 兄弟歩む“同じ道”、夢は「一緒にユアスタでプレー」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月22日 7時40分
-
12年ぶり総理大臣杯優勝を目指す阪南大にJ2仙台所属OBたちも期待…MF工藤は弟が在学「優勝したら自分も嬉しい」
ゲキサカ / 2024年9月19日 21時1分
-
明治大に帰ってきた守護神上林豪、大切にするいつものグローブとともに
ゲキサカ / 2024年9月11日 23時10分
-
[MOM980]新潟医療福祉大MF田澤夢積(3年)_後半3発逆転劇を呼び込む同点弾、青森山田仕込み“全国での強さ”
ゲキサカ / 2024年9月10日 19時24分
-
尚志のU-16メンバーが国スポに挑戦。小学生から福島県トレの1年生MF瀧田悠「優勝して終わりたい」
ゲキサカ / 2024年9月6日 22時35分
ランキング
-
1大谷翔平の「60-60」へ“思わぬ壁”? 指揮官がストップかける可能性…地元紙が指摘
Full-Count / 2024年9月25日 20時15分
-
2大谷翔平からのビデオメッセに「ビックリ」 引退のハム鍵谷「これからはファンとして」
Full-Count / 2024年9月25日 22時7分
-
3新庄監督〝電撃勇退説〟浮上 日本ハム、就任3年目で初のCS目前も続投の動きなし…タレント転身なら「最適のタイミング」
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月25日 11時32分
-
4大谷50号本塁打のボール競売へ 史上初「50―50」達成時
共同通信 / 2024年9月26日 9時52分
-
5石川祐希「五輪だけでなく世界選手権、ネーションズリーグでもメダルが目標」オンライン会見で決意表明
スポニチアネックス / 2024年9月25日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください