準決勝は4年連続の厚木ダービー:全国自衛隊サッカー大会
ゲキサカ / 2015年4月24日 21時16分
第49回全国自衛隊サッカー大会は24日に準々決勝を行い、連覇を狙う海自厚木マーカスなどベスト4が出そろった。海自厚木マーカスは、海自厚木なかよしと対戦。前回準優勝の陸自習志野は、前回4位の海自下総と対戦する。準決勝は、翌25日に駒沢オリンピック公園補助競技場で行われ、決勝戦と3位決定戦は26日に味の素フィールド西が丘で行われる。いずれも観戦は無料となっている。
準決勝では、4年連続となる厚木ダービーが実現する。連覇を狙う海自厚木マーカスは、最多17度の優勝を誇る優勝候補の筆頭。クラブチームとしても関東2部で今季は開幕3連勝と存在感を示している。山崎裕貴監督は「今年はニューカマーはいないが、3~4年目の選手が多く、コンビネーションが熟してきている。マーカスは、この大会に出る以上優勝以外は考えられない」と不退転の決意と自信を表明した。神村学園高校時代に全国高校選手権で優秀選手に選出されたMF大楠恭平3曹や、神奈川大学出身のFW工藤隼人3曹ら質の高い選手が揃う。
対峙する海自厚木なかよしは、マーカスのOBチームとして結成された経緯を持つ兄弟チームだ。マーカスよりも年齢層は高い。ただし、第43回大会では優勝を飾るなど実力は侮れない。前々回の対戦ではPK戦の末にマーカスを下す波乱を起こした。今大会でも空中戦で圧倒的な強さを誇る池田洋一(2曹・神奈川大学出身)を中心に手堅い守備を披露している。監督代行として指揮を執る榎原晃主将は「向こうは整備された天然芝で練習しているけど、こっちは隣にある管理されていない『天然過ぎる芝』で練習している。勝ったら練習場の入れ替えを提案したい。2年前に勝ったときは交換してくれなかったが、今回勝ったら『2回目ですよね?』とプレッシャーをかけたい」と2度目の金星に意欲を見せた。
もう一方のヤマは、前回大会で8年ぶりに陸自勢として決勝に駒を進めた陸自習志野が再び躍進を見せている。競り合いに強い大林竜馬(士長・秀岳館高出身)、カバーリングに優れた藤井光明(3曹・第一経済大出身)のCBが安定感を見せ、中盤に技巧派の敦谷高大(士長・札幌大出身)、前線に大柄でパワフルなFW小沼拓矢(士長・桃山学院大出身)と中央のラインが安定。メンバーの多くは、落下傘降下部隊である第1空挺団の所属。精鋭部隊となるレンジャーの有資格者も多い。「精鋭無比」の旗の下、目指すは陸自勢として20年ぶりとなる優勝だ。
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