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3日前に監督交代の甲府、今季初の複数得点で連敗ストップ

ゲキサカ / 2015年5月16日 16時9分

[5.16 J1第1ステージ第12節 甲府2-0山形 中銀スタ]

 ヴァンフォーレ甲府がホームでモンテディオ山形を2-0で下した。甲府は今季リーグ戦初の複数得点。リーグワースト失点中の守備陣も今季3度目の完封と奮闘し、連敗を2で止めた。13日にあった今季Jリーグ初の監督交代劇が、起爆剤になった。
 
 11節を終えた段階で最下位に沈む甲府。13日には樋口靖洋監督との契約解除を発表。佐久間悟ゼネラルマネージャー(GM)を新監督に迎える今季J初の監督交代を行った。

 監督交代から3日で迎えた佐久間甲府の初陣。ただイレブンは開始早々から気合十分で試合に臨んでいた。2分のDF阿部翔平のFKや、10分のFW阿部拓馬の強烈シュートはGK山岸範宏の好セーブに阻まれたが、可能性を感じさせるプレーを続けた。

 すると前半12分、甲府に先制点が生まれる。MF新井涼平の横パスを受けた阿部拓馬がエリア外から右足を一閃。一直線に放たれたシュートがゴール左隅に突き刺さり、甲府が勝利した鹿島戦以来、3試合ぶりの得点を奪った。

 さらに攻め続ける甲府は、救世主と期待のかかる助っ人にも待望の初ゴールが生まれる。前半29分、エリア内でMFマルキーニョス・パラナがMF松岡亮輔にファウルを受けてPKを獲得。これを復帰2試合目で初先発となったFWバレーが落ち着いて蹴り込み、追加点を奪った。バレーが甲府で戦うリーグ戦で得点を奪うのは、2006年11月18日の大分戦以来、3101日ぶりとなった。

 対する山形は現在リーグ4戦負けなし中。この日も継続できれば、クラブタイ記録となるところだった。しかし前半43分にDF當間建文が負傷交代するアクシデント。後半開始時にはMFロメロ・フランクを下げてMF川西翔太をピッチに送り込む。さらに後半22分にはFW萬代宏樹を投入。早めに3枚目のカードを使い切り勝負にでるが、状況が好転することはなかった。

 リーグ戦では今季初の複数得点となった甲府。守っても山形に反撃を許さず、今季3度目となる完封で3勝目を飾った。甲府は2011年にJ2降格を経験した時も、当時三浦俊也監督を途中解任して佐久間氏を監督に据えた。佐久間監督にとっても大宮時代も含めると、3度目の監督就任。まだ最下位のままだが、同じ轍を踏むわけにはいかない。

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