[総体]鳥栖でブレイク中の鎌田擁した昨年以上のまとまりと伸びシロ、東山は成長遂げて京都突破へ
ゲキサカ / 2015年5月19日 7時1分
「オマエたちなら、日本一が獲れる」。東山高(京都)入学時に福重良一監督から、そう言葉をかけられたMF鎌田大地(現・鳥栖)ら期待の世代が昨年、味わったのはプレミアリーグからの降格と総体予選、選手権予選での敗退。「上手くても勝てないのがサッカーということを良く分かったと思う。それに、昨年の努力では足りないことも学べた。そうした積み重ねが選手やチームの成長に繋がる」と指揮官は振り返る。
主力の大半が卒業した今年は1からのチーム作りを余儀なくされ、初陣となった新人戦では久御山高に敗れてベスト4で涙を飲んだ。福重監督が「これが今の実力」と口にしたように、確かにスタート時の力は昨年よりも劣るかもしれないが、4月にプリンスリーグ関西が始まると開幕から4連勝を達成。総体予選による中断前の近大附高(大阪)戦は敗れたものの、第5節まで首位と予想を上回る成績を残している。
原動力となるのが“チームとしてのまとまり”。昨年も決してなかったわけではないが、鎌田のような一人で試合を決められる選手がいないため、「全員で攻めて、全員で守る。一人で何とかなる選手がいない分、攻守の切り替えを意識している」(福重監督)。選手も先輩たちとの違いや自分たちの武器を意識しており、主将のDF内山皓雅も「チームがまとまるように練習から雰囲気作りを意識している」と話す。
また、今年のチームには隠れた実力派が多いのも特徴だ。昨年から先輩たちに混ざって出場機会を得ていた内山とMF高木將圭はプレミアリーグを経験して一皮むけた選手で、今季は主役を担う。また、10番を授かりながらも、プレーの波の大きさから満足に出場機会を得ることができなかったG大阪JY出身の技巧派MF守屋諒や、今年MFからFWにコンバートされた大久保優がプリンスリーグで5得点を奪うなど、戦力として計算が立つ存在となってきたのも心強い。2年生FW西川聖基のポテンシャルもかなりの物だ。
加えて、結果こそ出なかったものの、昨年の世代に憧れる有望な1年生が多く東山の門を叩いた。彼らは卒業する前の鎌田が実力を評価していた存在で、中でもU-15日本代表のGK高田侑真は、早くも守護神の座に君臨するなど期待値は高い。
現時点では確かに昨年よりも見劣りするかもしれない。だが、化ける可能性を秘めた選手が多く、伸びシロで言えば昨年以上。ルーキーながらも、貴重な得点やアシストによって鳥栖に勝ち点をもたらしている鎌田に続くような存在が出てきても不思議ではない。今の彼らにとって大事なのは経験。そういった点からも、今週末からベスト8へ突入し、佳境を迎える総体予選は持って来いの場と言える。チームとして戦いぶりとともに、熱戦を通じて変化する選手たちの姿に注目だ。
[写真]今年、東山の中軸を担うひとり、MF高木
(取材・文 森田将義)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[MOM4839]広島県MF原湊士(広島ユース、1年)_“ヌルヌルしたドリブル”で攻略し、1G1A。復調の10番が国スポでの活躍、優勝を目指す
ゲキサカ / 2024年9月23日 7時13分
-
鎌田大地の新たな挑戦と現在地。日本代表で3ゴール関与も、クリスタル・パレスでは異質の存在「僕みたいな選手がいなかった」
REAL SPORTS / 2024年9月13日 7時40分
-
「とにかく一戦必勝」最終予選初戦の中国代表戦へ意気込みを語る遠藤航、3年前の敗戦から成長したところは「個の能力」
超ワールドサッカー / 2024年9月4日 17時55分
-
憧れは“先輩”の日本代表MF。MF仙波隼太郎(愛媛U-15)は四国、U-15日本代表候補でも結果を残し続ける
ゲキサカ / 2024年9月4日 7時3分
-
「多少ビックリしている」プレミア挑戦もシャドー起用の鎌田大地、前回悔しい思いをしたW杯最終予選へ「抜け目なくやれると思う」
超ワールドサッカー / 2024年9月3日 21時50分
ランキング
-
1大谷翔平が土壇場9回に53号ソロで「53―55」 2戦ぶりアーチ、4戦5発の量産体制…サヨナラ勝ち呼び込む
スポーツ報知 / 2024年9月23日 8時2分
-
252-53大谷翔平、115年ぶり偉業が濃厚 日本は明治時代、2つの「2位」で近づく歴史的記録とは
THE ANSWER / 2024年9月22日 19時3分
-
3大谷翔平 2戦ぶり3安打&2盗塁で55盗塁!イチローの日本選手最多56盗塁に王手 打率3割に復帰
スポニチアネックス / 2024年9月23日 7時26分
-
4ブライトン三笘 ウェルベック芸術的FK弾を“お膳立て” 左サイドで存在感放つも2―2ドロー
スポニチアネックス / 2024年9月23日 0時5分
-
5ヤングなでしこ 最後まで北朝鮮の堅守崩せず…0―1で敗れ2大会連続の準優勝 U―20女子W杯決勝
スポニチアネックス / 2024年9月23日 8時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください