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[総体]4-0で4強進出も満足せず、久御山はスタイル突き詰めながら、上へ:京都

ゲキサカ / 2015年5月25日 21時30分

[総体]4-0で4強進出も満足せず、久御山はスタイル突き詰めながら、上へ:京都

[5.24 全国高校総体京都府予選準々決勝 久御山高 4-0 京都共栄高 宝が池]

 平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技(兵庫)京都府予選準々決勝の久御山高対京都共栄高戦が24日に行われ、新人戦優勝校の久御山がFW和田幸之佑の2得点などによって、4-0で勝った。久御山は5月30日の準決勝で伏見工高と対戦する。

「今日は観客が多くて、硬さがあった」とGK佐藤由維斗が振り返ったようにエンジンがかかるまでに時間のかかった久御山だったが、「(ベスト16の)洛北高戦では立ち上がりに先制されたので、立ち上がり10分はゼロに抑えることを意識していた」(佐藤)という守備のノルマをクリア。攻撃ではGKを含めたボール回しで主導権を握ると、前から奪いに来る相手の裏を突き、長めのパスから和田ら3トップがスペースに飛び出しチャンスを伺う。10分には自陣からのスルーパスがエリア右に入り、和田がシュートを狙ったが、GK正面に終わるなど1点が奪えない。それでも久御山は18分に試合を動かす。MF八田陸斗のスルーパスから和田がPA中央に飛び出すもDFにカットされる。だが、素早く和田が奪い返し、後方に流したボールに反応したのはDF中村禄郎。「1年生だけど、ビビる奴じゃない」と松本悟監督が評するルーキーが冷静に決めて久御山が先制した。

 以降は注目エースのMF山本蓮が「相手が守備を固めてカウンターを狙ってくると考えていたので、カウンターを受けないように中と外を使い分けながら、なるべく遅い攻撃を狙っていた」と説明する中盤と、4得点を奪ったベスト16の洛北戦同様に速攻を狙うFW陣との息が合わず。前線にボールが入ってもDF赤澤靖也を中心に粘り強く対応する京都共栄の守備を崩し切れない場面が見られたが、29分にFW築山隼のパスを和田が決め、2-0での折り返しに成功する。

 久御山優勢だった前半から一転、後半は京都共栄のペースに。京都共栄は「攻めが良くないから、失点しそうなカウンターを受けてしまった」(松本監督)という久御山から、高い位置でボールを奪い、ゴールを狙った。後半8分にはMF坂本風雅が中央をドリブルで仕掛けて、DFとGKの間に浮き球のパスを配球。処理のために飛び出した佐藤の頭上を越えて、無人のゴール方向へ転がったが、懸命に戻ったDF小森優輝がスライディングでかき出した。

 久御山は危ない場面があったものの、その後は京都共栄の攻撃を「1点を獲られると、相手は勢いに乗ってくるので、前が獲ってくれるのを信じて我慢した」(佐藤)としっかり抑えると残り5分を切ってからは再びゴールラッシュ。31分に右サイドでDF平木海都のパスを受けた八田がドリブルからのシュートを決めると、34分にも山本のパスから和田がゴールを決めて、4-0で試合を終えた。

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