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[総体]「全国出たら楽しみ」注目MF中心に抜群の攻撃力備えた草津東、6発快勝で滋賀決勝へ

ゲキサカ / 2015年6月5日 6時6分

 光泉は終盤にも右SB沖中峻平(3年)のオーバーラップから相手ゴールを脅かすシーンをつくったが、この日は終始、草津東が会場を沸かし続けた。後半も11分に交代出場のMF澤嵩明(2年)がスピード豊かなドリブルで2人かわしてポスト直撃の右足シュート。12分には山本悠のスルーパスで抜け出した高橋が切り返しから左足で5点目のゴールを奪った。さらに18分にも敵陣でインターセプトした山本悠がすかさず相手の背後を突くラストパス。これに反応した高橋が左足で6点目のゴールを沈めた。この後さらに突き放すことはできなかったが、それでも接戦を勝ち抜いてきた光泉にシュート計21本を浴びせて快勝した。

 1月の全国高校選手権では2回戦で全国高校総体優勝校の東福岡高(福岡)に0-3で敗戦。局面でのスピードなど通用する部分もあったが、迫力ある攻撃の前に差をつけられた。小林監督は「それを追い越さないと(全国で)勝てない」と全国トップクラスのチームをターゲットに強化を進めてきた。当時から山本悠ら主力の半分を残す今年、MF山本琢真主将(3年)が「やっていても楽しいですし、アイディアが豊富で同じイメージを共有できている」というチームになっている。初芝橋本高や洛北高、近大付高というプリンスリーグ関西勢との練習ゲームは全て勝利。大学生相手にも得点を重ねるチームに山本悠は「今まで試合してきて無得点の試合はなかった。プリンスのチームとやってきたけれど、負けていない。点はどんなチームでも大学生でも取れたんで手ごたえがあります」と力を込める。

 別格の存在感を見せる山本悠頼みになることなく、他のポジションにもタレントがそろう。まだまだ全国トップクラス相手にどれだけできるかは未知数。また、昨年から入れ替わったDF陣など守備面の課題を残し、攻撃面でもさらなる向上を果たさないといけないが、期待値は非常に高い。山本琢は「今年は全国でもやれるんじゃないかという期待がありますし、滋賀県だけでなく全国でもやっていきたい」。まず滋賀を制して、全国でも頂点を狙う。

[写真]前半7分、草津東はMF鎌田が先制のヘディングシュート

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

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