[MOM1392]滝川二MF田中聖也(3年)_「まだ足りん」声など反省も、攻守に大車輪の働き
ゲキサカ / 2015年6月9日 17時17分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.5 全国高校総体兵庫県予選準決勝 神戸弘陵高 1-4 滝川二高 アスパ五色メイングラウンド]
滝川二高は兵庫県内のライバル・神戸弘陵高に4発逆転勝ち。ゲームキャプテンを務めたMF田中聖也(3年)の攻守における奮闘が光った。
「最初先制されたけれど、みんなで笑顔というテーマをつくっていたんで、笑顔ですぐに追いつけて、逆転できたんでいい雰囲気でできたと思います」。前半25分に先制された滝川二だったが、直後の29分に田中の突破から同点ゴールが生まれる。右サイドでボールを受けた田中は雨中の難しいピッチコンディションの中、寄せてくる相手DFを上手く足先のコントロールでかわして中央へ。「あれは行くしかないと思います。足伸ばして繋げたらいいなと思って」というMFはボールを失いかけながらも、必死に足を伸ばしてラストパスを送る。これがフリーのMF持井響太へつながり、同点ゴールとなった。
さらに34分にも中盤での厳しいチェックで勝ち越しゴールに繋げた持井は後半開始直後、右SB谷田想太朗のラストパスを受けて右足でゴール。「(自分自身の武器は)点を決めること。点決めて引っ張ると考えている」という得点力が武器のボランチは、中央、サイド、自陣・敵陣と至る所で見せ続けた厳しいチェックや、ドリブル突破に加えて、狙い通りにゴールでも結果を残した。
攻守に大車輪の働きを見せていた印象のプレーについては「まだ立ち上がりとかでシュートとか全然打てていなかった。もっと関わっていかないといけない。めっちゃ声出していたんですけどまだ足りん」と首を振った。それでも松岡徹監督は「点が獲れるし、攻守でチームに貢献してくれる」とチームのまとめ役でもあるMFの奮闘を高く評価する。下級生時から全国舞台などで経験を積ませてもらったことを感謝する田中は「去年出させてもらったので今日もあまり緊張とかしなかった。決勝ももっと引っ張っていきたい」と誓った。
選手権に続く全国大会出場にも喜びは控えめ。「正直嬉しいですけど、出場するだけでなく、全国制覇を掲げている」ときっぱり。チームとともに貪欲に成長して日本一に挑戦する。
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