[総体]苦戦も勝ち切る強さ、神奈川V候補・桐光学園は座間をPK戦で振り切る
ゲキサカ / 2015年6月16日 19時5分
[6.13 全国高校総体神奈川県予選2回戦 桐光学園高 0-0(PK5-4)座間高 馬入ふれあい公園]
平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技神奈川県予選は13日、2回戦が行われた。プリンスリーグ関東勢の桐光学園高は今大会初戦となった一戦で4年前の優勝校・座間高と対戦。0-0で突入したPK戦の末、5-4で勝利し、藤沢清流高と戦う準々決勝進出を決めた。
全国制覇を目標に掲げる桐光学園にとっては、決して納得のいく内容の試合ではなかった。元サガン鳥栖MFの鈴木勝大監督は「県予選の“魔法”のようなもの、とくに初戦のですね。それにかかってしまったというか・・・・・・」と厳しい表情を見せたが、それでも指揮官が「点を取られなかったことは褒めてあげないといかない」と語ったように、座間に少ないチャンスを物にされることなく無失点。何より重要な、勝ち上がるという結果は出した。これについては、主将のU-18日本代表FW小川航基(3年)も「強いチームというのは、そういうところ(苦しい展開の試合)でも勝ち切れるチームだと思う。勝ち切れて、次のラウンドに進出できたのは本当にいいことだと思う」と前を向いた。
よく統率された守りを見せていた座間は各選手がハードワークを欠かさず、ファーストDFが相手のパスコースを限定。桐光学園も攻守の切り替え、チェックが速く、MF岩間稜(3年)のドリブルなどで仕掛ける座間をPAに近づけない。膠着状態が続く展開の中から徐々に流れを引き寄せていたのが、この日相手の脅威となっていたMFイサカ・ゼイン(3年)とMF桑原孝太郎(3年)の両翼のドリブルや小川のキープ力でチャンスを作り出した桐光学園。23分にはサイドチェンジから右サイドへ仕掛けたイサカが左足シュートを放ち、25分には右サイドでDF1人を剥がした小川がパス交換からラストパスを送る。前半終了間際にはMF安田光希(3年)が左足で放り込んだFKがGK頭上を襲い、クロスバーの跳ね返りを小川が右足で狙った。
一方、座間もMF川元雄太(3年)とMF神山知也(2年)のダブルボランチら中盤の選手たちが相手のサイド攻撃に対して最終ラインをカバーし、クロスもCB柴田航平とCB森井寛之が弾いていく。また攻撃面でも26分にDFを競りながらボールを運んだFW山口寛海(3年)が右足シュート。30分には右アーリークロスを10番MF菴原峻(3年)が右足ダイレクトで合わせる。ほぼ危なげない守りをしていた桐光学園守備陣にできたわずかな隙を決定機に結びつけた座間だったが、シュートはゴールマウスをはじいてゴール上方へ。ビッグチャンスを活かすことができなかった。
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