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[総体]「敗退に値するチーム」だった前半から変化、関東大会優勝校・日大藤沢が初戦突破:神奈川

ゲキサカ / 2015年6月14日 8時22分

[総体]「敗退に値するチーム」だった前半から変化、関東大会優勝校・日大藤沢が初戦突破:神奈川

[6.13 全国高校総体神奈川県予選2回戦 湘南高 0-2 日大藤沢高 馬入ふれあい公園]

 平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技神奈川県予選は13日に2回戦を行い、昨年度全国高校選手権4強で今年の関東大会を制している日大藤沢高は伝統校の湘南高に2-0で勝利。三浦学苑高と対戦する準々決勝進出を決めた。

 前半は0-0。神奈川県下屈指の進学校である湘南は1トップの大型FW高田健史(3年)をはじめ、10番MF山根隆史(3年)、MF藤尾悠河(3年)ら好選手を配置するチームだったが、日大藤沢は何より自分たちのベースとなる部分を表現することができなかった。長身FW高田をターゲットにした湘南のロングボールやセットプレーに対して受け身になり、前半24分には右CKをCB松浦司(3年)にニアサイドで合わされた。また34分にはカウンターからMF伊藤直哉(2年)に難なくシュートにまで持ち込まれた。日大藤沢はMF仁科千優(2年)が斜めに入れたパスからFW菅原大雅(2年)が強引に放った右足シュートや左SB西尾隼秀(3年)の鋭いオーバーラップを活用した攻撃などいい部分も出てより多くチャンスをつくっていたが、セカンドボールを相手に多く収められるなど足りなかった気迫。ハーフタイムに佐藤輝勝監督が選手たちに伝えたことは「気持ちの部分で勝ち切れないのに前に進む訳ない。これは1回戦敗退に値するチームだ」ということだった。

 後半、日大藤沢は関東大会優秀選手のMF興膳和希(3年)を投入。「前日調子悪くて(先発メンバーから)代えられて、後半からやってやろうと思いました」という興膳が思い切った仕掛け、セカンドボールの攻防戦での激しさを発揮してチームのギアを上げる。後半5分にはPAの攻防で「セカンド読んでいて来るなと思ったので取ったら押された」という興膳がPKを獲得。これを10番MF蛭田悠弥(3年)が右足でゴールへ流し込んでリードを奪った。また前半はやや受け身な姿勢も見えた注目CB小野寺建也主将(3年)が気持ちで前に出て湘南・高田とのエアバトルで完勝。主将の気迫に後押しされるように前に出た日大藤沢は徹底的に取り組んでいるという連係面での良さが出てチャンスを連発する。

 湘南も松浦やCB砂流勇志(3年)を中心とした守りで堪えて、左アーリークロスにMF金井大樹(3年)が飛び込むなど1チャンスをつくり出してくる。終盤には山根のスルーパスがPAへ抜けてくるシーンが増えた。だが、昨年の経験者である小野寺とGK鈴木孔明(3年)、CB工藤泰平(3年)ら日大藤沢の守りは堅く、逆に終盤は右SB木村帆高(3年)ら交代選手たちがチームの勢いを加速させる。そして40分、蛭田のスルーパスでGKと1対1となった菅原が右足でゴールへ沈めて2-0。指揮官も「戦うこと、ハードワークすること、そのことからやろうということで後半は良く戦ってくれました」と目を細める内容で日大藤沢が8強進出を果たした。

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