アジアでの苦闘…岡崎「またかという思いは正直ある」
ゲキサカ / 2015年6月17日 0時9分
[6.16 W杯アジア2次予選 日本0-0シンガポール 埼玉]
ストライカーとして自責の念に駆られた。日本代表FW岡崎慎司(マインツ)は「前半のうちに決めていれば、決まっていた試合。決定機に決められず、自分に責任がある。アジア杯もそうだし、大事なところで決め切る部分が自分の課題」と、悔しさを隠さなかった。
チャンスはあった。前半30分、FW宇佐美貴史からのラストパスに抜け出したが、左足のシュートはGKの正面を突いた。後半10分にはDF太田宏介のアーリークロスからヘディングシュート。GKの手を弾いたボールはゴール方向に転がっていったが、ゴールラインぎりぎりでGKにかき出された。
「相手を(勢いに)乗せてしまうと、こうなる。それを打ち砕くのが自分の役割だし、FW陣の役割」。悔やみ切れない様子の岡崎は「(試合を)振り返って、『どういう戦い方をすれば(よかった)』とかじゃない。決めるか、決めないか。自分はそこで勝負しないといけない」と、決め切れなかった自分を責めた。
アジアの難しさ、アジア予選の厳しさは歴代の日本代表も何度となく味わってきた。98年フランスW杯のアジア1次予選も、06年ドイツW杯のアジア1次予選も、初戦はいずれもオマーンに1-0の辛勝だった。岡崎もフル出場した前回のブラジルW杯アジア3次予選初戦。埼玉スタジアムに北朝鮮を迎えた一戦は、0-0の後半アディショナルタイムにDF吉田麻也が劇的ゴールを決め、からくも競り勝った。
「自分たちはこういう試合を何回もやっている。悔しいというか、またかという思いは正直ある」。そう率直に胸中を語る背番号9は「これまでにもW杯予選を経験してきて、自分が決めれば、チームを落ち着かせることもできる。チームを支える重要な役割を担わないといけない」と、自分のゴールでチームを苦境から救う覚悟を示した。
(取材・文 西山紘平)
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