安藤も再合流したなでしこ、連覇へ23人が団結
ゲキサカ / 2015年7月5日 13時52分
女子W杯決勝を翌日に控えた4日、日本女子代表(なでしこジャパン)は前日練習をすべて報道陣に公開した。
和気あいあいとした雰囲気の中、ゲーム形式のトレーニングなどを行い、終始リラックスムード。練習の終わりごろには、日本からバンクーバーに戻ってきたばかりのMF安藤梢がその足で練習場に現れた。
大会初戦のスイス戦で骨折した安藤はチームを離脱。6月14日に帰国し、左足首の手術を受けた。約3週間ぶりの再合流。全選手が笑顔で駆け寄り、アーチをつくって迎え入れた。「おかえり!!」という声が響く中、安藤は照れながらもうれしそうにそれをくぐった。
主将のMF宮間あやはこんな話をしている。
「サッカーをする上で自分を信じること以上に大切なのは仲間を信じること。失敗を恐れるよりも、仲間がそこにいるということを信じること」
仲間というのは、ピッチで戦う11人だけではない。明日の決勝を戦うのはこの日戻った安藤を含めた23人。自然にそう思わせる雰囲気の良さ、一体感がある。
その一体感は、ポジション争いをも超える。これまでなでしこジャパンの右SBと言えば、DF近賀ゆかりが不動の存在だった。それが今大会ではDF有吉佐織に取って代わられた。それでも、練習中や試合前に2人は頻繁に話し合い、励まし合ってもいる。
「(有吉への)思い入れが強くなってしまうというか……。本当に頑張ってほしいので。同じポジションだからいろんな厳しさが分かるし、自分がこれまで対戦してきた選手のことなら『こうしたら良いかもね』という話もできますし」
そう話す近賀に、自分が試合に出られない悔しさがないわけではない。それでも、素直に有吉を後押しできる理由がある。
「先輩たちを見て育ったので。ベンチでどうしたら良いかというのは、そういう先輩たちを見て学んだことをやっているだけ。自分が試合に出ていたときに、(ベンチのメンバーが)こういうふうにしてくれてありがたかったというのもありますから」
先輩たちの背中から教わったことを自然と後輩に実践する。そんななでしこの流れは脈々と受け継がれている。それこそが今の強さの一端なのだろう。2連覇が懸かる決勝。彼女たちは仲間への信頼を胸に戦い抜く。
[写真]FW大儀見優季が自身の『Instagram(インスタグラム)』に投稿したMF安藤梢との2ショット写真(@yuki_ogimi17 on Instagram)
(取材・文 了戒美子)●女子W杯2015特集
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