[プリンスリーグ九州]「勇気を出して」逆転勝利!筑陽学園が福岡U-18破り、最下位脱出!
ゲキサカ / 2015年7月11日 22時38分
そして15分、相手陣内左でFKを獲得。MF得居草太がゴール前に入れたボールを青松が、「得点する前から、(得居)草太が良いボールを上げてくれていたのに決めることが出来なかった。あの時も飛び込んだら、ちょうど良いボールが来たので、合わせるだけだった」と頭で押し込み、逆転に成功した。直後にDF須崎洸平が2枚目の警告を受けて退場となり、福岡U-18は一人少ない状況に。福岡U-18は前半のようなテンポの良いパス回しが機能せず、筑陽学園がより攻勢を強めた。試合終盤にも左CKのこぼれ球をMF浅尾紘熙がヘッドで詰めたが、バーに直撃。3点目を奪うことはできなかったものの、筑陽学園は今季3勝目を奪い、最下位から脱出した。
筑陽学園は開幕から3試合で2勝1分と好スタートを切ったものの、第4節の東海大五高戦以降は4連敗。「自信を失って、マイナスの考えばかりになって、立ち直ることが出来なかった」(青松)。普段は「笑わせてくれる奴が多い」と指揮官が評す明るい集団だが、この時の雰囲気は「プラスの声かけはなく、口を開けば『また、勝てなかった』みたいなマイナスな言葉ばかり。試合前にやろうと決めたことを1試合通して出来ていなかった」(青松)。それでも青柳監督の目からは、「いつでも勝てる、いつでも点が獲れるみたいな空気があった」ように見えていたという。後期のスタートとなったこの日は「今日みたいに前半と後半で大きく変化していてはダメ。出せる力をしっかり出せるようにならないと」と青柳監督が口にしたように課題も見えるが、後半の出来は浮上の可能性を感じるモノ。プリンス九州での順位上昇とともに、新人戦、インターハイ予選の決勝で敗れた東福岡高へのリベンジを選手権で果たせるか期待したい。
一方、福岡U-18は引き分けに終わった開幕戦に続いて、筑陽学園から白星を奪うことが出来ず。冨安が「前半は開幕の時よりもボールが回せていたのに、後半は気持ちの甘さが出て、球際で負けてしまっていた」と話したように、課題と収穫が前後半でハッキリと分かれた一戦だった。第11節を挟み、22日からは戦いの舞台をプリンスリーグ九州から日本クラブユース選手権(U-18)大会へと移す。冨安は「普段は高体連と試合をする機会が多いので、Jユースとやれるのは楽しみ。パスを繋ぐのが上手かったり、テクニックがある選手も多いと思うのでもっとチームとして守備を意識しなければならない」と目標とするベスト4進出に向け、課題の修正を誓った。
(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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