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[クラブユース選手権(U-18)]創設4年目、当初はメンバー不足でゲームできず、転校も考えた・・・長崎U-18が劇的な全国大会初勝利!!

ゲキサカ / 2015年7月24日 11時57分

 22日に開幕した全国大会。初戦で優勝候補の一角にも挙げられる鹿島アントラーズユースと激突した長崎は、先制を許しながらも一時は追い付く健闘を見せる。結果的には1-2で敗れたとはいえ、敵将の熊谷浩二監督も「長崎さんも非常にマジメな良いチームですから、非常に厳しい戦いだろうと思っていました」と話すなど、その力は強豪相手にも間違いなく通用した。迎えた2戦目の徳島ヴォルティスユース戦。前半は相手のシュートを0本に抑え、一方的に押し込みながらも無得点に終わると、後半は決定機の数も徳島が上回っていく。坂本尚幸が相手の決定的なシュートをライン上で必死に掻き出せば、守護神の山本祥輝は枠内ギリギリを襲ったFKをファインセーブで何とか凌ぐ。そして冒頭の場面。土壇場で野中が記録したゴールは、そのまま決勝点となる。

 応援席では涙を拭う方の姿も見られた。おそらくは選手の保護者の方だろう。息子たちの苦労する姿を一番間近で見てきたからこその、様々な想いの詰まった涙。「最初はずっと負け続けて苦しい想いしかなかったので、この3年間積み上げてきたものを全国の舞台で出せて勝ったというのは本当に嬉しかったですし、自分たちがしてきたサッカーが間違ってはいなかったんだなと思いました。本当にこのチームに残って良かったです」。試合後、池田は良く日に焼けた笑顔を見せながら、そう言葉を紡いだ。

 大会は続く。全国初勝利の感慨を問われた原田監督は「子供たちには『常に高い目標を持ってやろう』と、『一番高い所を俺らは見てきた訳だから、1つでもそこに近付けるように』というのを言い続けていますし、本当に今日の勝利というのは嬉しいんですけど、僕もそうですし彼らも満足はしていないと思うので、明日からまたチャレンジしていきたいなと思います」と視線を前へ向ける。「僕たちの代のほとんどは中学1年から一緒にやってきたメンバーなので、みんなの気持ちもわかりますし、仲は良いですね。まとまりがあって最高だと思います」と池田。6年間の集大成。彼ら3年生にとって最高の仲間と戦うことのできる最後の夏は、まだまだ終わらない。

(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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