[MOM1415]鹿島ユースFW垣田裕暉(3年)_真夏の群馬で誰より跳んで、走って・・・元鹿島FWの父持つ187cmFW
ゲキサカ / 2015年7月26日 5時9分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.25 クラブユース選手権(U-18)GS第3節 鹿島ユース 0-0 徳島ユース 敷島補助]
気温34度、真夏の耐久戦。80分間走りぬくことも困難なような環境でも、鹿島アントラーズユースの背番号13は誰より走って、跳んで、また跳んだ。精度の部分はまだまだ向上の余地がある。それでも、FW垣田裕暉(3年)がそのポテンシャルを改めて示した一戦だった。
鹿島の最前線に君臨する187cmの大型FW。「自分は他の大きい選手に負けたくない。デカい選手が苦手なことを小さい選手と同じようにこなせれば武器になる」という垣田は本当に良く走る。ロングボールの競り合いに加えてスペースへの抜け出しを繰り返し、ボールを失ってもスピードを緩めることなくプレッシングの急先鋒となる。鹿島が現在見せている「前から」のサッカーに攻守両面で貢献。187cm、80kgの身体は真っ先に消耗してもおかしくないように映るが、板倉南小(群馬)、鹿島中(茨城)を通して9年間、学年のマラソン大会で1位を取り続けたというFWは80分間、当然のように走り切ってしまう。
鹿島のロングボール中心の攻撃の中で、垣田は試合終盤になっても何度も何度も跳躍をして、その度に競り勝っていた。この暑さの中でも誰よりも本数多く跳躍していたはずだが、最後まで制空権は垣田にあった。そしてボールを収めて味方の押し上げにも貢献していたFWの父親は、92年のJリーグ開幕時に鹿島に在籍していたFW垣田健氏。「身長大きくなるのは分かっていて、(元Jリーガーの父から)『デカい中でも足下がないとダメだ』と言われていて、小さい頃から基礎練習とかそういう練習をさせられていたので、デカい選手にはない足下のあるプレーができているのかなと思っています」。
この日は立ち上がりにクロスから2本のヘディングシュート。後半12分にはゴール至近距離から決定的なヘディングシュートを放ったが、相手DFにゴールライン上でクリアされて無得点に終わった。「点取りたかったっす」と垣田。結果には全く納得していない。群馬の暑さについてはさすがに「実際キツくて普段走れるところで走れなかったり、行けるところでいけなかった」と本音を口にしていたが、この環境の中でもより走って違いを生み出さなければならないと考えている。それだけに「疲れた時にもっと走って、そこでもっとボール扱いをちゃんとやって、ミスを減らして精度高くしていければいい」と武器をより向上させていくことを誓った。
将来、鹿島のトップチームで活躍することを夢見る垣田について、鹿島ユースの熊谷浩二監督もそのポテンシャルの高さを認める。「だからこそ、まだまだ突き詰めることがあるんじゃないか。(課題は)判断だったり精度。特にその精度はもっともっと要求していかなければならない」。Jリーグで戦うことのできる選手になるためには、これからが大事。努力を欠かさず、突き詰めていくことができるか。期待過酷な環境の中で開催されているクラブユース選手権を垣田は将来飛躍するための大きな一歩とする。
▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[MOM5015]鹿島学園DF齊藤空人(2年)_空中戦で圧倒した「空人」。「負けたくない」の気持ちも表現した主将が“裏選手権”MVP獲得!
ゲキサカ / 2025年1月7日 20時14分
-
[NEW BALANCE CUP]交代出場の1年生FW内海心太郎が優勝弾で鹿島学園を“裏選手権”制覇へ導く
ゲキサカ / 2025年1月7日 13時21分
-
[NEW BALANCE CUP]U-16日本一世代の鹿島学園が“裏選手権”制覇。目標の3冠に本気で挑戦
ゲキサカ / 2025年1月7日 11時27分
-
[MOM5004]堀越FW三鴨奏太(2年)_「取れるだけ取っておこうかなと」圧倒的“スター性”示した4ゴール2アシスト
ゲキサカ / 2025年1月7日 10時23分
-
[MOM5010]流通経済大柏FW山野春太(3年)_プレミア王者・大津のウィークは自分のストロング、裏抜けから2試合連続の先制弾
ゲキサカ / 2025年1月7日 10時19分
ランキング
-
12軍タイトルも戦力外「なんで俺が」 新天地の同僚も驚き…理解できなかった“通告”
Full-Count / 2025年2月5日 7時10分
-
2球団経営権めぐる禍福…パドレスは骨肉の争いで壮絶内紛中、佐々木朗希獲得失敗の一端になったか【メジャーリーグ通信/鈴村裕輔】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
3元十両・国東が心筋梗塞で急死 49歳 ブラジル出身2人目の関取
スポニチアネックス / 2025年2月4日 21時55分
-
4今季日本人13人参戦の米女子ツアー 厄介な「敵」は会場ごとに異なる芝質だけではない(羽川豊/プロゴルファー)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
5海外驚嘆「なんて選手だ」 日本代表26歳に止まぬ喝采…15mパス&アシストで魅了「最高のMF」
FOOTBALL ZONE / 2025年2月5日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください