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[クラブユース選手権(U-18)]柏に「回させて」勝つ、徹底して戦った千葉U-18がダービー制して8年ぶりの4強進出!

ゲキサカ / 2015年7月29日 11時2分

 ただ、後半に入ると気温の上昇が千葉の足を止め、徐々にスキも見え始める流れになる。江尻監督が14分に最初の交代カードを切ったのは、まず守備の穴をふさごうというニュアンスが強かった。FWの伊藤に代わって投入されたのは、DF菊池俊吾。本来はレギュラー格の選手だが、大会前日に急性胃腸炎で離脱しておりこの試合もベンチスタートだった頭脳派のユーティリティープレーヤーである。そんな男が投入された位置は「Aチームの試合ではやったことがない」というインサイドハーフ。「あのサイドからやられ始めていた」(江尻監督)ことを受けて、高い位置に守備で気の利く選手を置く。そんな采配が、しかし攻撃面で決定的な場面を生み出す。

 20分、FW氣田亮真がサイドからドリブルで仕掛ける。「(氣田)亮真くんならきっと抜く。これは絶対来るなと思った」という菊池がゴール前へ動き出すと、その位置へピタリとクロスが合う。ダイレクトで放ったシュートは必ずしも狙いどおりに飛んだわけではなかったが、ゴールラインをしっかり割って、千葉に待望の追加点が生まれた。

 殊勲の菊池は「監督もまさか自分が決めるとは思ってなかったと思うし、自分も決められると思ってなかった」と破顔一笑。高校年代の公式戦で「初めて決めた」という得点は、押し込まれていた千葉にとって宝石のように貴重な1点となった。

 柏もこのまま終わるチームではなく、25分にFW浮田健誠が1点を返してなおも攻勢を持続。今大会で大きく成長したと下平監督も認めるメンタルの強さを見せてくれたが、菊池が決めた追加点は重かった。結局、スコアは動かず。2-1でダービーを制した千葉が、07年大会以来となる4強進出を決めた。

[写真]後半20分、千葉U-18は交代出場のMF菊池(左)が決勝ゴール

(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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