[クラブユース選手権(U-18)]プレミア勢3チーム撃破の千葉U-18は準決勝で涙、岡野「もっと強いチームに」
ゲキサカ / 2015年8月1日 0時55分
[7.30 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 千葉U-18 0-1 大宮ユース ニッパ球]
京都U-18、鹿島ユース、柏U-18とプレミアリーグ勢3チームを破って勝ち上がってきたジェフユナイテッド千葉U-18の快進撃は準決勝で止まった。ポゼッションで上回る大宮ユースに対し、千葉はボールを奪ってからFW中村駿太郎やFW伊藤大将の突破力を活かしたカウンター、そして落ち着いてポゼッションをしてみせるなど前半は思惑通りに試合を進めていた。
10番FW氣田亮真が開始直後の接触プレーで肩を痛め、体調不良から3試合ぶりに復帰したU-18日本代表CB岡野洵が足を攣らせながらの戦いになるなど、決して楽な試合ではなかった。それでも後半開始直後にはミスを突いた伊藤が決定的なシュートを放ち、先制された後も相手に食い下がって何とか反撃を続けていた。終盤はサイド攻撃やロングボールで相手の守りを破壊しようと攻めたが、1点が遠く、無念の敗退となった。
後半23分までのプレーとなった岡野は「自分が声でリードをとったり、プレーで示していければもっと変わったかなと思います。一回攣っちゃって思うように動かなくて。みんなと戦いたい、勝ちたいという気持ちはあったんですけど身体が動かなくて悔しい」と唇を噛んだ。京都U-18とのグループステージ第2戦で体調不良となり、その後欠場。チームの快進撃によって、準決勝まで連れて来てもらった。恩返しの気持ちでピッチに立った岡野は前線へ入ってくるボールを集中力高く跳ね返すなど気持ちのこもったプレー。だが、復帰したばかりの身体は気温30度のゲームで思うように動いてはくれなかった。
この悔しさは今後晴らすだけ。チームは江尻篤彦監督が就任した今年、より選手たちが考えて戦うようになった。選手同士の会話が増え、より相手を見て、まとまって、戦うことができるようになった。そして結果が伴って得た自信。今大会の躍進を千葉の選手たちは今後に繋げる。誰よりも悔しさを味わった岡野は、特にチームのために全力を尽くして成長する構え。「今は県リーグでやっているのでプリンス(リーグへ)上がって後輩たちにはいい経験をしてほしい。この気持ちを持ってみんなでJユースに挑めればもっといい経験ができるし、ファイナリストになれると思う。ここから切り替えて頑張っていきたい。もっと強いチームになってきたい」と誓った。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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